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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第630話】
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 潜ったその瞬間から表示される黄色の輪、だが地表ギリギリのライン。

 他の子が空中にある中で地面から僅か三メートルしか離れていない位置に輪があった。

 急降下して輪を潜る――今度は第六アリーナ頂上に輪が出現、急降下したヒルトは地表ギリギリで脚部スラスターとPICによる急停止後からの加速、そして瞬時加速によって最高速に達して一気に第六アリーナ頂上の輪を潜るヒルト、他の生徒も苦闘しながら技術力を磨くために必死に輪を潜っていた。

 四つ目、五つ目と潜り抜けるヒルト、直角に曲がるその機動、負荷の掛かる曲がり方に思わず真耶がオープン・チャネル通信を飛ばした。


『有坂くん! 無茶な機動は身体を壊すのであまり多用は――』

『了解っす』


 返事をするヒルト、螺旋降下し、学園島の海上に浮かぶ輪を目指す。

 急停止によって海面が飛沫をあげ、加速――輪を潜ると今度は遊覧船の上に輪が現れる。

 乗船客も突如現れた輪を見上げる――直ぐ様その上空をヒルトが通過、今度は学園側に浮かぶ輪を目指した。


「あ、あれって有坂ヒルトだよな!?」

「うん! てか速すぎ!? もう学園方面に行ってるし!?」


 乗船客も突如上空を飛んだISの姿に目を奪われた、その中でも一瞬でヒルトだとわかった客は少しだけ話題に上げていた。

 そのまま順調に九個目の輪を潜った時点で終了の文字が表示され、各機グラウンドに戻り、装着を解除する一同。


「やぁん……エミリア、四つしか輪を潜れなかった……」

「輪を探す方が大変だよ……二個目まではナビされるけど、三個目からは目視だもん。 ハイパーセンサーでいくら全周囲見れても反応出来なかったら意味ないよぉ……」


 大体の子が三、四つ潜るのが精一杯の中で投影ディスプレイに表示される九の文字、ランク付けは意味無いのだが現状三位にランクしたヒルト、一位は鈴音で二位が美冬だった。

 ランダムとはいえある程度運も絡んでるのかもしれない。

 待ち時間も無駄にはしていない、地表では近接模擬戦闘の真っ最中、終わればまたさっきの空中機動訓練、これをひたすら何度も行う。

 ラファール・リヴァイヴ、打鉄、各専用機互いに火花を散らせていた。


「行くよ、ソフィー!」

「わわわっ!? せ、接近戦苦手なのにぃ……」


 シャルとソフィー、火花散る剣の打ち合い、一方では――。


「うぉぉおおおっ!!」

「甘いな、織斑君」


 振るわれた一撃を体捌きでかわし、雪片を蹴りあげられ宙を舞う。

 それに気を取られた一夏にエレンは強烈なスレッジハンマーの一撃を白式胴体部に直撃、一夏は吹き飛ばされる。


「……ふむ、織斑先生には特別コー
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