第二話「永遠の”のぞみ”と”ひかり”」
車内の異常
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1号車はテツユキが一人で見て回ることにした。チェンとミナヨを鉢合わせて気まずい思いをさせたくなかった。
幸い、それらしいのは見当たらなかった。最もテツユキの目はチェンより鋭いわけではないが。
とりあえず席に戻ると・・・
ミナ「もしかして・・・チェンさんに会いに行ったの?」
テツ「げ。」
ミナヨの目線が昨日のような「嫉妬」モードになっているのが分かった。
テツ「・・・なあ、ミナヨ、チェンさんとは別に付き合っていたんじゃないんだ。まあ、正直言うと、ちょっとだけ惹かれはしたけど・・・でも俺は彼女にはふさわしくないよ。俺は意地汚い真似するけど、チェンは潔癖。清く正しい道を選ぶオマワリサン。俺には高嶺の花。」
ミナ「じゃあ、私はどうなの?つまり私はチェンと違って清くも正しくもないと・・・?」
テツ「い、いや・・・それよりさ、岡山に着いたら、ひかり隊長と合流・・・。」
ミナ「このごまかし下手が(#^ω^)。どうせ私はアホよ。以前ひかり隊長の代理の座を勝手に奪ったしね。」
テツ「・・・うん(言葉が出ない)。」
ミナ「のぞみ達の指揮もろくにできなかったし、みんながやられ始めたら逃げちゃったしね・・・。」
テツ「・・・。」
ミナ「テツユキ君、私ってやっぱり、嫌な女?ドS?自意識過剰?疫病女神?サン オブ ア ビッ・・・。」
のぞみ「ミナヨちゃん、それぐらいにしろ#」
テツ「のぞみ!回線切ったんじゃ・・・。」
のぞみ「心配だから・・・その、スマホをハッキングした。」
テツ&ミナ「ちょ・・・。」
のぞみ「はあ・・・ミナヨちゃん、君がアオバちゃんと事故を起こした時、なぜテツユキ君がわざわざアメリカから駆けつけたと思っているんだ?」
ミナ「あれは・・・アオバがチェンの友達だったから、テツユキ君が責任を感じて・・・。」
のぞみ「それもあるが、彼女はテツユキ君にこう言って説得したんだ。『このまま・・・。』」
テツ「『このままミナヨをほっておきたかったらそれもかまわない。後悔さえしなければ。』二度と会わない。
それで俺は後悔しないかどうか、考えて悩んで末に・・・決心したんだ。お前ともう一回だけ向き合おうって。」
のぞみ「ついでに言うと、あの反省試練を考えたのはチェンだが、流石に過酷過ぎると見たか、君のお父さんや峠一家に提案する前、テツユキ君に相談していたよ。『ちょっと過酷過ぎやしないか』と。」
テツ「俺はこう答えたよ。『ミナヨなら絶対にやり遂げる。』って・・・。」
ミナ「・・・。」
チェン「あの・・・。」
ミナ「ワッ!チェン、いつの間に!」
チェン「いや・・・ミナヨさんと気まずい事になりたくなかったので、1号車に入るの躊躇していたんです
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