その2
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
さくら家の食卓。友蔵は自信満々に発言した。
友蔵「みんな、わしはこの雑誌を読んで旅行は指宿に行きたいと思っているのじゃ。どうだろうか?」
全員「指宿・・・」
ほんのわずかな沈黙が流れた。友蔵はもしかしたら嫌だなどと言われるのではないかと不安に陥った。
まる子「いいねえ!そこにしようよ!」
友蔵(ま、まる子・・・)
お姉ちゃん「そうしよ、そうしよう!」
お母さん「そこの砂むし温泉も体にいいからね、ぜひ行ったみたいわね」
友蔵は皆が喜んでくれて心の中で感心し、心の俳句を詠んだ。
我が意見 皆に喜び 届け出る
ところが、そのときひろしが言葉を発した。
ひろし「何言ってんだ、指宿なんて。そんな遠いところ行きたくもねえよ。鹿児島じゃねえか。九州だぞ。おい」
友蔵はガクッと落ち込んだ。が、このひろしの一言に他の皆に火をつける結果となってしまった。
お姉ちゃん「お父さん、酷すぎるよ」
まる子「せっかくおじいちゃんが考えてくれたのに」
お母さん「じゃあ、お父さんはどこならいいの・・・?」
ひろしはまたもや家族全員に睨みつけられ、折れるしかなかった。
ひろし「わかったよ。じゃあ指宿にするか」
まる子・お姉ちゃん「やったー!!」
こうしてさくら家は指宿に行くことが決まったのであった。
翌日、まる子はたまちゃん、長山君、はまじ、ブー太郎と共に再び長山家に集うのであった。
まる子「でね、うちは鹿児島の指宿に行くことになったんだ」
ブー太郎「おお、すごいブー!」
はまじ「結構遠いところに行くじゃねーか、なんかさくらが羨ましいぜ」
たまちゃん「よかったね、行くところが決まって!」
長山「指宿は砂むし温泉が楽しめるんだってね」
まる子「うん、うちのお母さんがとっても楽しみにしているんだ」
長山「他には近くに開聞岳という山や錦江湾の知林ヶ島とか、色々な観光スポットがあるよ」
まる子「おっほー、ますます楽しみになってきたな〜」
五人は必死に宿題を終わらそうと協力し合った。そして二日後・・・。
はまじ「ふう、終わったぜ・・・」
ブー太郎「これでドリルは全部終わったブー。あとは読書感想文、自由研究、絵日記だなブー」
まる子「ああ、宿題をこんな早くから初めて終わらせるなんて、あたしゃ初めてだよ・・・」
たまちゃん(まるちゃん、今までずっと最後の日まで溜めていたんだ・・・)
長山「よし他の宿題は各自でやるということにしようか」
まる子・たまちゃん・はまじ・ブー太郎「うん!」
はまじ「みんな俺のお土産楽しみにして
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ