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ちびまる子ちゃんH 「さくら家の指宿旅行」の巻
その1
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・・わ、分かったよ!行ってやるよ!その代わり、おめえらちゃんと宿題やるんだぞ、特にまる子はな!」
 
 まる子「う、分かったよ」

 お姉ちゃん「そうね、あんたいつも最後の日まで溜めるからね。だらだらして行けなくなったらあんたのせいだからね」

 まる子「ちゃんとやりますよ〜、もう」

 お婆ちゃん「それじゃあ、楽しく行っといで。私は一人で留守番させてもらうよ」

 お姉ちゃん「え〜、皆で楽しく行こうって思ったのにおばあちゃんだけ留守番だなんで可哀想だよ」

 友蔵「そうじゃ、家族みんなで行って楽しむんじゃ。ばあさんもパーッと楽しもうではないか!」

 まる子「そうだよ、おばあちゃんも行こうよ!」

 お婆ちゃん「そうか、嬉しいねえ・・・」

 こうしてさくら家は旅行に行くことが決まった。ただ、次なる問題があった。それは行先をどこにするかである。

 翌日、まる子はだらだらして過ごしていた。

 お姉ちゃん「ちょっと、宿題少しでもやりなさいよ!!旅行行けなくなってもいいの!?」

 まる子「うう、あーとーでー」

 そのとき、出入り口にいつの間にか母がいた。

 お母さん「まる子!!ドリルとかすぐに終わるものでもいいから先にやりなさい!そんなにだらけているのなら旅行なしにするからね!!」

 まる子「ええ、そんなあ〜、ちぇ、やるしかないか」

 まる子は宿題に取りかかった。が、暑さのせいでやる気が出ないのか、それとも、分からくて解けないからなのか、もっと言えばその両方なのか、なかなか集中できないでいた。
 昼過ぎになり、母がまる子を呼んだ。

 お母さん「まる子、たまちゃんから電話よ」

 まる子「はあーい」

 まる子は電話に出た。電話の相手はまる子の親友であるたまちゃんこと穂波たまえであった。

 まる子「もしもし、たまちゃん」

 たまちゃん「あ、まるちゃん。これから旅行のために宿題をやろうと思ってみんなで終わらそうと長山君の家に行くつもりなんだ。まるちゃんも行く?」

 まる子「お、行く行く〜。(長山君か、ならわからないところ教えてもらえるから終わらせられるかも!)んじゃ、またね〜」ガチャ

 まる子は早速長山君の家へ出かけた。

 長山家では、長山君の他、たまちゃん、ブー太郎、そしてはまじと集まっていた。

 長山「やあ、さくら。みんな宿題をある程度済ませてから旅行に行く方が楽だと思ったんだ」

 まる子「そうなんだ。じゃあ、あたしもやるか!」

 たまちゃん「そうだ、まるちゃんはどこへ行くの?」

 まる子「それがまだ決めてないんだ。昨日、お父さんと説き伏せてやっと家族で行くことが決まったばかりでね」
 
 はまじ「そりゃ迷うよな
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