暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1757話
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飛んでいるような気がするが。
 ともあれ、影のゲートを使って転移したのは小さな公園。
 どうせなら林とか森とかに転移した方がよかったのかもしれないが、出来ればあの場所からはあまり離れたくなかったというのが正直なところだ。
 それに……棺が現れてから、いきなり現れた塔のような存在。
 塔と呼ぶには色々と奇妙な建物だったが、明らかにあの塔はこの世界と何らかの関係がある筈だった。
 であれば、やはりこの塔からは離れない方がいいのは間違いない。
 そんな訳で、この小さな公園で実験させて貰う。
 ……もしホワイトスターに繋がったりしたら、それこそ後でこの公園を見た者が騒いで騒動になりかねないが。
 勿論、それは人間が棺となっているこの現象を解決出来たらの話だが。

「さて、どうなる?」

 空間倉庫からゲートを取り出し、起動。
 ……無事に展開し……だが、半ば俺の予想通り、ホワイトスターとの通信は繋がらない。
 で、そうなると向こうのシステムXNとのリンクもされていないという訳で、転移も出来ない訳だ。
 一応ニーズヘッグを出してもみたが、当然のように反応はない。
 ちっ、こうなるとW世界の時と同じく、レモン達の方から迎えに来て貰うしかないな。
 W世界の件も完璧に片付いたって訳じゃないのに、その状況でこんな風になるというのは……正直なところ、色々と思うところはある。
 久しぶりにレモン達と再会し、これから恋人同士のゆっくりとした時間を……と考えていた矢先の出来事だ。
 まぁ、それでも昨夜熱い夜をすごせたのを考えれば、全く完全なる不運という訳でもないのか?
 ともあれ……ゲートの効果がない以上、今俺がやるべき事はこの世界の出来事を解決する事だろう。
 その鍵を握っているのは、間違いなくあの奇妙な塔だ。
 ……行ってみるか。
 今の俺がやれる事で必要なのは、やはりあの塔しかない。
 そうである以上、塔に向かうべきだろう。
 小さく溜息を吐き、再び俺は影のゲートに身を沈めていく。
 そうして戻ってきたのは、さっきまで……この棺が現れるまで俺がいた場所だ。

「じゃあ……うん?」

 行くか。
 そう言おうとした俺の耳に、とある音が……いや、声が聞こえてきた。
 声? それはつまり、生きている人間が俺以外にもいるって事か?
 何をするにしても、とにかく行動に移すべきだろう。
 それに、このような妙な状況である以上、何らかの手掛かりを得られるのであれば、こちらとしても願ったり叶ったりだ。
 できれば、この妙な状態で何が起きているのかを知っている相手であってくれればいいんだが。
 そんな風に思いながら、静寂に包まれた街並みを走っていると、やがて進行方向から騒いでいる声が聞こえてくる。

「きゃああぁぁぁあ
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