秋を先取り!鮭レシピ特集・その2
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さて、作っていこう。まずは鮭の切り身に塩、黒胡椒、それと臭み消しの酒を振り、暫く置いて馴染ませておく。
鮭を休ませている間にソースを作るぞ。小鍋にバターを溶かし、マスタードを弱火で炒める。強火で炒めると催涙ガスにも使われる位強烈な刺激物が発生するから注意しろよ?さっと炒めたら薄力粉を大さじ1位入れて全体と絡めるように炒める。
薄力粉が馴染んだら木へらでかき混ぜつつ牛乳を少しずつ加えていく。全て入ったら少し温め、チーズをドサッと入れて焦がさないようにかき混ぜつつよく溶かし、少しとろみが付くまで煮る。塩、胡椒の類いが入ってないが、チーズの塩気とマスタードの辛味で十分な味が付いている。味見をしてみて物足りなかったら、各々の舌に合わせて調整してくれ。
さぁ、鮭を焼いていくぞ。残してあった薄力粉を鮭にまぶし、余分な粉を落とすためにはたく。フライパンにオリーブオイルを熱して、鮭を両面こんがりと焼いていく。
「そういえば、日本のサーモンは随分と色が薄いな」
俺が鮭を焼いている間、鮭のステーキをつついていたガングートが口を開いた。
「そりゃそうだガンちゃん、日本で言う鮭ってのは、他の国で言うチャムサーモンの事だからな」
「何だ、そうなのか?あとガンちゃん言うな」
「提督、サーモンって日本の鮭の事ではないのですか?」
「あぁ、そもそも種類が違うのさ」
日本でよく食べられている鮭。こいつはサケ科の魚で、仲間にはニジマスやサクラマス、サツキマス、カラフトマスなんかがいる。マスもサケの親戚だ。んでもって昔は鮭もマスも全部纏めて『マス』と読んでたんだが、その中でも一番でかくて海に降る奴を選り分けて『サケ』と呼ぶようになった。正確には和名で『シロサケ』という。
一方、外国でのサケ科の魚の分け方は『トラウト』と『サーモン』ってのがある。『トラウト』は一生河や湖で暮らす種類、『サーモン』ってのは鮭と同様に海に出る種類の事をいう。これが厄介の元でな。欧米とのやり取りが多くなって来た時に、『サーモン=鮭』『トラウト=マス』と設定したまでは良かったんだが……実は、分類学的にはサクラマスもサツキマスもカラフトマスもサーモンの分類なんで、ニジマスだけトラウトなんだよなぁ実は。そして世界的に知られたサーモンってのはシロサケではなくシルバーサーモン等の全く別のサケ科の魚だ。味が違うのも当たり前だよなぁ?
そしてスーパーの鮮魚コーナーで見かける『トラウトサーモン』。さっきの説明読んでもらうと解ると思うが、意味がわからん単語になっている。それもそのはず、トラウトサーモンってのは商品名で、実態は品種改良されたニジマスを海で養殖した代物。要するにニジマスだ。でも分類学的にはサーモン。……な?意味わか
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