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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
意外な攻略法
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着状態の二人。先に動いたのは、小さな水の竜だった。

「水竜の・・・」

体を捻り、頬を膨らませ魔力を高める。そして目一杯魔力が高まったところで、一気にそれを解放する。

「咆哮!!」

小さな体から放たれた、それに似つかわしくない威力の水の波動。それに対し、青年は体を横にずらしあっさりと回避した。

(え!?今シリルが打つより早く動いてたような・・・)

先の敵の攻撃により引くに引けなくなってしまったウェンディが、存在を気付かれないようにドアからわずかに顔を覗かせているが、そんな彼女はホッパーの動きを見て疑問を持っていた。

「本当だ・・・」

それに対し、シリルは何かを確認し終えたのか、ボソッとそう呟いた後、わずかに笑みを浮かべる。

「シリル!!気を付けてね!!」
「大丈夫!!」

最初に攻撃を受けていたシェリアからの声に背を向けたまま答えると、水竜は全速力で突進していく。

「残念だけど、君たちの攻撃は私に当たることはない」

一直線に突っ込んでくる小さな竜を、冷静に見ている青年は、水を纏った拳を握り締めるその姿をじっと見ている。

「水竜の・・・鉄拳!!」

何の小細工もなく、力での勝負に持ち込もうとしているのか、そのままの勢いで拳を振るう。それを見極めたのか、ホッパーはわずかに頭を動かしそれを回避しようとする。

ゴンッ

「!?」

余裕の表情で交わしたはずのホッパー。しかし、なぜかずらしたはずの顔面に小さな拳が突き刺さり、後方へ倒れそうになる。

「くっ・・・」

予期していなかった一撃に驚愕の表情を浮かべた後、すぐに姿勢を立て直しギリギリで踏ん張ると、続けざまに向かってきている少年の動きを再度じっくりと見つめる。

(この感じは・・・蹴りか?)

冷静に観察した彼は、次に少年が放つ攻撃が蹴りであると推測。

「水竜の・・・鉤爪!!」

その予測は見事に的中。シリルはジャンプしながら、ホッパーの腹部目掛けて蹴りを打ち出す。

(やはり間違ってない。だが、念のため大きめに避けて・・・)

先程の反省を生かし、いつもよりも大きめに体を動かして回避しようとした瞬間、まだ届かないと思っていたはずの攻撃が、青年の脇腹を撃ち抜く。

「何!?」

信じられないような出来事に思わず声が張り上がる。その後も次々に放たれる少年の攻撃を全て受けてしまう青年は、それがどう言うことなのか、わけがわからずにいた。

(どういうことだ?なぜ私が動きを見極められない!?)

ホッパーの魔法は敵の動きの全てを見抜くもの。脳の活性化されている部位を見極め何を考えているのかを読んだり、筋肉の動きから敵の次の動きを見極めることができる。
そしてそれは全ての人間・
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