0097話『夏になった鎮守府の任務』
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「はい。なんでしょうか?」
「まずは航空戦艦二隻を扶桑と山城の二人に入ってもらおうと思っているので招集を頼む」
「わかりました。他はどうしますか……?」
「そうだな……。対空要員に摩耶と秋月を、後は千代田を入れて航空優勢を取りに行きたい。最後に大淀、主砲を載せつつソナーを積んで対潜をやってくれないか?」
「わかりました。それでは私を含めた六名をすぐに招集しますね」
それで大淀は電話を取って各自の部屋へと連絡をしていった。
それからしばらくしてメンバーが揃ったので、
「さて、みんな。集まってもらったのは他でもないんだけど新たな任務で鎮守府近海航路にこのメンバーでいってもらう」
私がそう言った瞬間大淀以外は少しどよめいた。
そりゃそうか。
指定した装備は明らかに高練度海域を指定したものなのだから。
「あのさ提督? さすがに近海航路だとあたし達の今の装備じゃ楽勝じゃないか……?」
「やっぱりそう思うんだな摩耶は。しかし、今まで一回もこの編成で行った事がないから分からないと思うが二回の航空戦がありそこで大破させられる事が多いと聞く。さらには潜水艦も結構当てて来るらしいのでできれば用心してほしい」
「あたしと秋月の対空装備でもきついのか……?」
「おそらくな」
「そうなのですか……秋月、用心してかかります!」
「そうだなぁ。いっちょやるか!」
それで摩耶と秋月は気合を入れていた。
「……ああ、ですから私と山城には晴嵐を積んだのですね」
「確かに納得ですね。航空戦で少しでもお役に立てればいいのですが……」
「そこらへんは臨機応変に頼む」
「それじゃ千代田はとにかく制空権を取るのに努力するね」
「ああ。よろしく」
「それでは提督。行ってまいりますね」
「おお。道中気をつけてな」
「はい」
それで大淀達は鎮守府近海航路へと出撃していった。
……のだけど、最初の潜水艦はやり過ごして艦隊戦もなんとかなったんだけどさっそく一回目の航空マスで大破者が続出する騒ぎになっていた。
無線先で旗艦の山城が、
『提督……何名かが航空戦で大破しました。撤退しますね』
「ああ。分かっていた事だけどやっぱり大破者が出たか」
『はい。手ごろな海域だと舐めていたのもあるのでしょうが油断なりませんね』
「その通りだ。だからもっと気を引き締めてかかっていってくれ」
『わかりました。すぐに帰投して入渠した後に再出撃しますね』
「わかった」
それで山城との通信が切れた。
ううむ。やっぱり航空マスで大破が出るか。
意外にやっかいだな。
摩耶か秋月を抜いてもう一隻軽空母をいれるのもありだけどそうすると防空が心配になってくるからな。
とりあえずこのまま頑張ってみるか。
それから山城たちが出撃する事、
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