ガンダムW
1756話
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に、ふと意識を取り戻すのが分かる。
そうして目を開けると、そこにいたのは1人の男だった。
年齢はまだ10代半ばから後半といったところで、デュオや五飛よりも少し上といったところか。
ただ、戦いの中で生きてきたデュオや五飛に比べると、随分と平和そうに見える。
いや、W世界だからこそ……そしてガンダムのパイロットだからこそそうなのであって、実際には10代半ばというのは青春真っ盛りといった年代だろう。
少なくても、俺のように血に塗れた青春なんてのは、普通なら有り得ないのだから。
「なぁ、おい。本当に大丈夫か? どこか身体の具合でも悪いのか?」
「あ? ああ、大丈夫。大丈夫だ。ちょっと昨夜が遅くてな」
呼び掛けられる声に、改めて目の前の人物を見る。
このくらいの年齢にしては珍しく、顎髭が生えている。……もっとも、その髭の量はそこまで多いという訳でもないのだが。
それと帽子を被っているのも特徴か。
「ったく、寝不足かよ。こんな寒い時季に自殺でもする気か?」
「あー、悪いな。今度から気をつけるよ」
そう言い、まだ何か言いたげだった男と別れる。
周囲の様子を眺めると、そこはどこにでもある街中といった様子だった。
俺がいたのは人もいない神社。その神社の境内で横になっていたらしい。
……何で俺がこんな場所に?
そんな疑問を抱きながら、そのまま神社を出ていく。
視界が小さいな。
空間倉庫の中から鏡を取り出して今の自分の容姿を確認すると、いつもの20代ではなく、10代半ば……さっき俺に声を掛けてくれた奴と同年代くらいか。
「俺ッチにも、どうか、どうか、どうか恋人が出来ますように!」
そんな声が神社の方から聞こえてくるが、恋人が欲しいのなら行動に移すのが先だろうに。
まぁ、神頼みってのは……神殺しという俺の立場からすれば、色々と思うところはあるんだが。
ともあれ、現在の状況を確認するのが先だろう。
そんな風に思いながら、人の多い方に向かって歩く。
こうして見る限りだと、今の季節は冬といったところか。
歩いている者達は全員が冬服を着ており、マフラーをしている者も多い。
俺が覚えている限りはまだ季節は秋ではあっても冬……それも真冬といった感じにはなっていなかった筈。
となると、ここはW世界じゃないのか?
勿論地球でも反対側に行けば、話は別だろうが。
……そこまで考え、俺は意識を失う直前の事を思い出す。
そう、ゲートを使ってホワイトスターに戻ろうとした時、何か違和感があって……だが、既に転移フィールドは生成され、転移のプロセスに入っていた為にそれを中止する事も出来ず……転移した。
その辺りを考えれば、やはりここはW世界ではないのだろう。
また、当
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