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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
月面ハイヴ攻略戦@
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る。
「・・・・それなら彼らの功績でもあるのですね?では彼らに感謝する事にします!」ミリーアは先ほどの嫌悪感の表情とはうってかわってにこやかになった。
天性の前向きさが前面に出て来て考えを変えたようだ。
「さすが准尉どの!懐が深いですな!」さっそくマテウスがミリーアを持ち上げる。
ホッとしたのはマーカスだけではなかったようだ。
まったくウチの姫様は・・・・と思いながら、マーカスはやれやれと言わんばかりに首を振る。
最早中隊全員でお守りをしているようなものである。
3分ほどで月面に近づくと、平たい板石のようなものを重ね合わせているような形状の明らかな自然構造物ではないものが見えてきた。
その周囲には、大きな鋏がついたカニっぽい怪物や、大古のラファリエスに存在したと言われる頭に鎧を被ったような形状の大型爬虫類っぽい怪物や、そのまわりにわさわさと赤くて小さい生物が大量に動き回っているのが見える。
「うう・・・・ちょっと気持ち悪い光景ですね・・・・。」ミリーアが思わず声を上げる。
「全くだ。科学の片りんも感じる事が出来ない、あんな形状の生物がエレミア星系にも侵入して来たとは信じられん・・・・まずはあれを掃除だな。」マーカスは嫌そうな表情を浮かべながらモニターに映るBETAを見てそう言った。
その総数は30万を超える・・・。
「それが一番ですが、ありゃあ相当な数いますぜ?我々は師団規模とはいえ、あれを相手にしたら敵の巣を攻略するにもエネルギーが保つかは微妙ですな。」マテウスはマーカスに同意しつつも敵の数が多すぎる事が気がかりのようだった。
「ちょっと待て、今CPから指示が入っている・・・・・。」マーカスがマテウス達の話をさえぎる。
15秒ほどの沈黙ののちに再びマーカスが口を開いた。
「中隊各機!この星にいる敵性生物は生体レーザーを装備している種類はいないそうだ。そこで今から2分後に予備爆撃を行う。各自CPから送られてくる座標をロック、使用兵器はズファを選択しろ。」
「「「「イエッサー!」」」」
ジャスト2分後、各自CPから割り当てられた座標に向けて榴弾であるズファが発射される。
1個師団432機からそれぞれ6発ずつ合計2,592発のズファが放たれ白い軌跡を残し、まっすぐに地上へ向かっていく。
そして上空5Kmほどで炸裂し、子弾をそれぞれ100発ずつまき散らし、地上にうごめくBETAへ降り注いで大爆発を巻き起こす。
直撃を免れたBETAも爆風や破片でかなり倒したが真空の環境下で炎は発生しないので、思ったよりは撃破数が少なかったようだ。
「CPから再攻撃の命令だ!もう一斉射する!リロード完了後30秒で発射!」1回目の斉射で半数ほどを撃破したが、まだ相当数残っているため、もう一度攻撃をする事を司令部は決めたようだ。
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