0095話『三日月のとある悲しみ』
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うか……?」
どうやら私に関係する話らしい。
しかもどうやらあまりいい話という訳でもないようです。
司令官は少し黙った後に、
「三日月。君にとって少し残念なお知らせがあるんだ」
そう言って司令官はとある電文を私達に見せてくれた。
その内容は睦月型の改二に関連する話のようです。
しっかりと一文一文を呼んでいって、ああ……つまりそう言う事なんですねと私は理解した。
それなら司令官と瑞鳳さんの表情がどこか優れないのか理解できた。
「なるほど……つまり私には今回は改二への話は回ってこないという事ですね?」
「ああ。残念ながらそう言う事なんだろうな。それで三日月も改二になれない事に対して思う事はあると思う。だけどあんまり落ち込まないでほしい……今回がダメだったからと言ってまた次の機会が来るかもしれないのだからな」
「そうだよ三日月ちゃん。だからそんなに落ち込まないでね?」
司令官と瑞鳳さんが私を気遣う言葉を言ってくれている。
それだけで私は改二になれないショックよりも安心感を感じていた。
ああ、私は司令官たちに大事にされているんだ……という嬉しい気持ちが少しばかり溢れてきていた。
それなのでその思いを伝えるべく、
「大丈夫ですよ司令官に瑞鳳さん。私はそれくらいでは落ち込みません。他の姉妹に改二が回ったと考えればむしろ嬉しいです。今回は私の努力が足らなかった……そう考えておきますね」
私がそう言った瞬間、司令官は「やっぱりそう感じるんだな」と言った後に、
「望月、卯月。三日月はこんな反応をしているけどやっぱりどこかショックは感じているだろうから後でそれとなく頼むよ」
「あいよー。三日月は溜め込みやすいからなにかで発散させておくよ」
「うーちゃんもなにか三日月にできることをするぴょん」
……どうやら私がショックを隠しているように感じられてしまったようです。
まぁそんな司令官の気遣いも嬉しいですから心に刻んでおきますね。
改二になれないのは少し悲しいけど……でも私は大丈夫です。
ですからこれからも期待していてくださいね、司令官。
私は口には出しませんでしたがそう思いました。
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