0095話『三日月のとある悲しみ』
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「はい。多分三日月ちゃんの事ですからそんな感じになっちゃうと思います」
「それでだ。それとなく瑞鳳が三日月のフォローに回ってもらいたいんだ」
「そう言う事でしたか。わかりました、この瑞鳳にお任せください!」
それで瑞鳳が元気よく答えてくれた。
よし、これで三日月に素直に話が出来ると思う。
それなので私は三日月を執務室へと呼ぼうと思ってふと思った。
「なぁ瑞鳳。この際だから第三十駆逐隊の望月と卯月も一緒に呼ぶか? 彼女達もそれとなく元気づけてくれるとは思うから」
「いいと思います」
「わかった」
それで私は電話を取って三日月、望月、卯月の三人を呼ぶ事にしたのであった。
突然司令官から呼び出しを受けたので私は執務室へと向かっていました。
道中で望月と卯月の執務室へと向かう姿もあったので、
「もっち、それに卯月姉さんも……二人も執務室に呼ばれたのですか?」
「あー? まぁな」
「卯月、なにか司令官の怒りに触れたのかと思うと怖いぴょん……」
もっちはいつも通りに気だるげに答えて卯月姉さんはどこか震えていた。
きっと卯月姉さんは最近なにかしらやらかしてしまったのですね……。
でも私を含めたこの三人だと第三十駆逐隊関連の任務でしょうか……?
それでなにを司令官に言い渡されるのかドキドキしながらも、もし私達が活躍する任務なのでしたら思う存分頑張りたいと思った所存です。
そして執務室へと到着して、
「三日月、および望月、卯月、入ります!」
『ああ、入ってくれ』
司令官の声が聞こえてきたので私達は中へと入っていきました。
だけどそこには瑞鳳さんの姿がありました。
その瑞鳳さんの私を見る眼差しがどこか悲しそうなのはどう言った事でしょうか……?
とにかく私は一回司令官に敬礼をしながらも、
「司令官! 今回は私達に何のご用でしょうか?」
「ああ、三日月。楽にしていいよ」
「はい、分かりました」
それで私は言われたとおりに楽な姿勢を取ります。
でも司令官の表情も幾分か優れないものであった。
どこか体調が悪いんでしょうか……?
でしたら早めに休んでいただきたいものです。
私は司令官の隊長を少し気にかけながらも司令官がどんな話をするのか今か今かと待っていました。
すると司令官と瑞鳳さんは少し躊躇するような顔つきになりながらも、
「三日月ちゃん?」
「はい。なんでしょうか瑞鳳さん?」
「これから提督が話す事なんだけど……気をしっかりと持って聞いてほしいな。望月ちゃんと卯月ちゃんもそれとなくフォローに回ってね?」
「んー……? どう言った事かわからないけどわかったよ」
「うーちゃんも一応は了解ぴょん」
「それで司令官。どういった内容でしょ
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