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東方夢想録
2.博麗霊夢という天才
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いだし?真意は紫さんのみぞ知るってな。
「で?」
「で?」
「どんな結果だったんだ?」
「どんな結果とはいかなる?」
「そりゃあ、その昔にやったって言う弾幕ごっこのだよ!どっちが勝ったんだ?」
 魔理沙の言葉には、言外にどこまで奮戦できたんだ?という意味が込められているな。
 うーむ。霊夢の顔を立てると、あいつに殺されるな。嘘っていうわけではないしほんとのこと言うか。
「俺の全勝」
「いやいや、嘘はいけないぜ?あの霊夢が」
「魔理沙の言う霊夢は夢想封印を使う霊夢だろ?あの頃のあいつは封魔針ありきだからな」
 おそらく今やったら、どうだろ?勝てるかな?あいつ、勘がいいからなー。『俺の』と匹敵するくらい。
「おっ!みえたぜ」
 そこには昔と相変わらず建っている神社があった。
「この時間だと掃き掃除か?」
「あいつはたぶん今頃縁側で茶でも飲んでるだろうな。私もいただくとするぜ」
 そういいながら、魔理沙が下降を始める。俺もそれついて行く。あ、ほんとだ。ほんとに飲んでる。さすがは博麗の巫女の相棒。親友というだけある。
「霊夢!魔理沙さんが遊びに来てやったぜ!」
「魔理沙、あんた今日も来たの?出すものならないわよ」
「つれないこと言うなよ。親友だろ?」
「誰が来ても出すものがないのよ」
 それはかなり深刻な問題ではないだろうか?
「それよりも霊夢。お前にお客さんだぜ」
「はあ?いったい誰よ?くるならお賽銭を、」
 霊夢は俺をみると目を見開かせながらフリーズした。
「よ、よう、霊夢。久しぶり」
「……………れ」
 ん?
「あんたは………塵になれ!」
「うおっと!」
 やっぱり、初っぱなから封魔針とお札だよ。
「おいおい、久しぶりの再会の割にはずいぶんと殺気の籠もった挨拶だな」
「今日こそあんたに勝つ!」
「やれるもんならな。ま、無理だろうけどな─────────俺のサイドエフェクトがそういっている」
「私の勘で覆してやるわ!」
 お、弾幕ごっこか?やれやれー!と魔理沙も魔理沙で煽る。頼むから煽るのは勘弁してくれ。転生の方まで出されたらたまらん。
「夢符『封魔陣』!」
「幻術『白昼夢』」
 俺は封魔陣をかわしながら色とりどりの弾幕を張っていく、一定のリズムで、一定の色間隔で、霊夢をその場に張り付けるように。
 だが、霊夢はそれにたいして、何もしないところでなく、目をつむった。
「もうそれは利かないわよ」
「やはり対処されるか」
「これで決めるわ!夢符『二重結界』!」
 俺は結界に囲まれる。だが、これぐらいならば。
「風刃『空牙』!」
 俺の周りに風が吹き荒れる。それは徐々に形をなしていき、牙となり、結界を砕いた。
「うそだろ!?霊夢の二重結界がやぶられた!?」
 そう一筋縄には行
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