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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
48部分:第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその二
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第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその二

 それと交換にであった。曹仁と曹洪がやって来た。曹仁はその緑の目を輝かせている。
「あの曹操様」
「ええ、夏瞬」
 曹操も彼女の真名を呼んで応える。
「連れて来てくれたのね」
「はい、では御二人共どうぞ」
「はじめましてだな」
「宜しく御願いします」
 その崇雷と崇秀が来て曹操に対して一礼する。
「秦崇雷だ」
「秦崇秀です」
「話は二人から聞いているわ」
 曹操はすぐに二人に対して言ってみせた。
「気を使った技を使うそうね」
「他にも色々とできる」
「それで宜しいでしょうか」
「ええ。見たところ二人共頭も悪くないようだし」
 それは曹操が見抜いたことだった。一目で、である。
「いいわ。二人共登用させてもらうわ」
「その目で見ていないのにか」
「それでもなのですね」
「夏瞬と冬瞬は春蘭、秋蘭と同じく私の腹心中の腹心」
 つまり絶対の信頼を置く相手だというのだ。
「その目と耳は絶対よ」
「有り難き御言葉」
「そう言って頂けるとは」
 曹仁と曹洪がそれに対して応えてにこりと笑う。
「この二人の強さは問題ありません」
「間違いなく」
「そうね。ただ」
 曹操はその二人を見てだ。こうも言うのであた。
「何か思うところはあるようね。権力やそういった野望はないようだけれど」
「この世界のことには興味がない」
「私達が興味があるのはあくまで私達の世界のことです」
 こう返す彼等だった。
「今はただ飯を食う為に入った」
「それだけです」
「わかったわ。勿論俸禄はあるわ」
 それはしっかりと保障する曹操だった。
「ただ」
「ただ?」
「何でしょうか」
「近頃貴方達の様な人材が多いのよね」
 このことを言うのだった。
「次から次に出て来てね」
「そうだな。どうやら俺達が知っている人間も多いな」
「サウスタウンの方もいらっしゃるようですし」
「サウスタウンね。聞いているわ」
 曹操はそのことも既に聞いていた。
「貴方達の世界のアメリカという国にある都市よね」
「そうだ。この世界の中国のこの時代にはないな」
「あの街は」
「そして私達の世界のこの国も貴方達の世界のこの国も違うわね」
「ああ、それはな」
「女の子が多いですし」
 そんな話をするのだった。そうしてだ。
「とにかく貴方達には主に武将として活躍してもらうわ」
「よし、それではだ」
「そうさせてもらいます」
 こうして秦兄弟もこの世界に入ることになった。そしてそれが終わってからである。曹操は曹仁と曹洪の二人を部屋に残して話をするのだった。
「麗羽はまた勢力を拡げているようね」
「はい、都の北を通ってです」
「そのうえで涼州に向かっています」

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