暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
最終節―全ての救い―
ハッピーエンド
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たくて、この手紙を書きました。
父さん、母さん、今まで俺を育ててくれてありがとう。才能が他人より少し勝っている程度で調子に乗って、努力すらしなかった俺に2人は怒ってくれた。その意味が、やっと理解できました。本当は元の世界に戻って謝りたかった。けど、それは無理なのでせめて手紙で謝りたいと思いました。これも息子の我が儘、許してください。
まだ書きたいことは一杯あります。俺がどれだけ違う世界で凄いことをしたのか、両親に誇りたい。凄いことをした俺だから、大丈夫だって安心させたい。けど、書く時間はないみたいです。だから、2つだけ誇らせて下さい。母さん、俺にも仲間が出来たよ。父さん、俺にも世界は救えたよ。だから安心して、今を生きてください。
これが嘘だと思っても仕方ないです。息子じゃないと思ってもしょうがないです。けど、信じてください。そして安心してください。証拠になるかはわかりません。けど、仲間との写真を一緒に送ります。
…この手紙は読み終わったら燃え尽きます。写真も見終わったら燃え尽きるでしょう。父さんも母さんも、今読んだことや見たことは世間には言わないでくれるとありがたいです。きっと、誰も信じてはくれないでしょうし、誰も覚えていないでしょうから。
それでは父さん、母さん、お元気で。俺は今を生きて、頑張ります。
敬具―

 その手紙と一緒に入っているのは、写真。
 耳を尖らせ、羽を生やした蒼也と周りを囲む女性たち。

「なんだよ……楽しそうじゃないか」
「本当に、蒼也なのね……」

 ここでこの物語は終わる。
 けれど、ソウヤ達の人生は未だ終わらずその果てに何があるのかまだわからない。

 ――だが、それでもソウヤ達は“幸せな始まり(ハッピーエンド)”だった。
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