第十二話 港においてその十三
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「やっぱりな」
「そうなれば最善ですね」
「ああ、けれど世の中色々な奴がいてな」
それでともだ、久志は話した。
「素直に来てくれる奴ばかりとは限らないな」
「はい、それはその通りです」
「色々な考えや理由があってな」
「そういした方はよくおあられますね」
「そうだろ?だからな」
「そこはですね」
「不安だな、十二人全員がな」
その彼等の全てがというのだ。
「素直に来てくれたらいいが」
「その可能性はないと」
「物事が何でも順調に進めばな」
それこそというのだ。
「世の中そんな楽なことはないさ」
「世の中ば楽ではない」
「世の中が楽だとか殆ど誰も思わないさ」
それこそ、という言葉だった。
「絶対に何かあるんだよ」
「そして貴方が私達の全員を迎え入れるにも」
「楽な筈がないさ」
世の中のことだからだというのだ。
「順風満帆とかいつもじゃないだろ」
「はい、必ずです」
「躓く時があってな」
「順調にはいかない」
「そんなものだよ」
まさに、という言葉だった。
「だからそこは覚悟してるさ」
「順調でなくともですね」
「焦らないし諦めない」
「諦めないですか」
「諦めたらそこでだろ」
もうその時点でというのだ。
「終わりだろ」
「その通りですね、では」
「ああ、諦めないでな」
例えどれだけ困難であってもというのだ。
「色々探してあがいてな」
「そうしてですか
「やっていくぜ、仲間を集めることもな」
「それにですね」
「島の統一も魔神と戦うこともな」
「出来ないからこそ」
「第一はな」
何といってもというのだ。
「そこからするな」
「妥当ですね」
「そうだ、四人になってもな」
「所詮何も出来ない」
「どれだけ強くて術が使えて頭がよくてもな」
能力が高くともというのだ。
「結局はな」
「数ですね」
「戦いは数だぜっていうけれどな」
久志はよく言われる言葉も出した。
「やっぱりそれってな」
「事実ですね」
「ああ、まずは四人いたらいいけれどな」
それでもというのだ。
「十三人いた方がいいだろ」
「四人よりも遥かに」
「そうだろ、だからな」
「まずはですね」
「十三人集めるさ、あと金はな」
それはというと、旅をするにも絶対に必要なそれはだ。
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