暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
2節―反逆決戦―
反逆決戦、開幕の準備
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た。
 ルリもエミアの考えなしの言葉に、クスリと笑う。

「……私も何となくガブリエルの対策、掴めた気がします」
「おう、頼むぜ。アイツ等を倒せねぇとソウヤにも追いつけねぇよ」

 一度はその能力に圧倒され、一度は熾天使に敗北を許した。
 けれどそれで終わりじゃない。

 相手がびっくりするぐらいのチートなら、こっちもびっくりするくらいの作戦で対処するだけ。
 きっともう足止めなんてしなくていい、退却したければ退却すればいい。

 ――でもそれじゃあ、ソウヤに誇れない。

 いつまでもソウヤの脚を引っ張る存在じゃないのだと、いつまでもソウヤの背中を見つめるだけの存在じゃないのだと。
 そう叫ぶのだ、“自分たちは弱者じゃない”と。
 そう笑うのだ、“自分たちの分を背負うな”と。

 だから、もう一度決戦を行おう。
 ――反逆決戦、その幕を引き上げよう。
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