暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
最終章
1節―超常決戦―
堕ちた果ての輝き
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 彼以外が使えるはずもない黄金の輝きが今……ルシファーの手によって甦る。

「私の力不足でな、振るえるのはたった一撃のみだ」

 そう言って、ルシファーはエクスカリバーを上段に構えた。
 彼は誘っているのだろう、彼は煽っているのだろう。
 この光に屈するのか、この光に対抗しようと思わないのか……と。

「――挑むのか?王剣からも外れ、神剣に片足踏み込んでいる聖剣に」
「――当然だろう、それにすら負けたら俺は神に挑めない」

 黒鏡破をストレージに仕舞い、ソウヤは雪無を巨剣化する。
 振るえるのが一撃のみならばソウヤも一撃に全力を込めるのみだ。

「“肉体強化”“亡霊解放・U(エレメンタルバースト・セカンド)”」

 ギリギリまでステータスを増加させて、ソウヤは雪無を構える。
 あとは振るうのを待つだけだ。

「行くぞ、“ソウヤ”」
「あぁ来い、“ルシファー”」

 そうして、初めて両者は互いを名前で言い合う。
 互いに認め合い、互いに競い合い、互いに殺し合うに値する者だと理解したからだ。

「――――ッ!」
「――――ッ!」

 始まりは唐突に、その全力の一振り同士はぶつかり合い――
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