最終章
1節―超常決戦―
堕ちた果ての輝き
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けて衝撃を殺した。
「……確かに最初は防がれた、なら次はどう防ぐつもりだ?」
ただ1度、接近しただけで対処にこの始末。
巨剣である雪無はその巨大さ故に器用に扱うことが至難の業だ。
だから手数で迫れた場合、ソウヤは圧倒的不利に陥る。
―今ルシファーが持っているのはグラムとレーヴァテイン。先ほどのようには行かない……!
第三、第四、第五翼を使った時、同時に3刀相手にしたときは雪無の全力の一振りで吹き飛ばすことができた。
自立して動く、という能力故か耐久値が低かったのが幸いしその時は一撃で自立して動く剣は壊れた。
だが、今ルシファーが持つ2振りの剣はどう考えても雪無の一撃で対処できるようなものではない。
―なら、無理矢理増やすまで……!
ソウヤがストレージから取り出したのは、『黒鏡破』。
中級魔剣という、圧倒的に武器としての能力が足りていない武器を今……ソウヤは取り出した。
―今俺に必要なのは手数のみ、武器の能力は必要としていない。
雪無を片手剣ほどに短くし、右手に雪無、左手に黒鏡破を持ち二刀流にする。
武器としての能力が低ければ薙沙のように簡単に壊れてしまうが、唯一黒鏡破だけは破壊されることは無い。
中級魔剣としては破格の能力……『不壊』の能力を黒鏡破は持っているのだから。
先ほどより、遅めの速度でルシファーに近づいたソウヤは黒鏡破を振るう。
武器の性能を無理矢理ステータスで底上げした攻撃力が、天使に向かって突き進んだ。
その攻撃をグラムでルシファーは防ぐと、レーヴァテインをソウヤに向けて突き出そうと腕を伸ばす。
普通の剣ではありえない柄を活かし、まるで槍のように突かれた刃をソウヤは顔を少し横に傾けることで回避した。
振るわれるが雪無の刃。
けれどその攻撃を予想していたルシファーは、大きく体を仰け反らせることで回避し――
「……!?」
――気付く。
振るわれた雪無の刃は決してルシファーを狙ったものではなく、“グラムを狙ったもの”だと。
儚い音がして、無残にもグラムは砕け散る。
―やはり、耐久値が異常に低いのは変わらずかッ!
近衛剣、または王剣を幾つも所持していると言っても過言ではないルシファーの能力だが、それでも短所はあった。
1つ1つの性能が高すぎるが故に、耐久値が普通の武器よりも低かったのである。
だから雪無の一振りで壊すことができた。
けれど、それで終わるルシファーではない。
「ぐっ……!!」
腹がえぐられる感触がして、ソウヤは地面を大きく滑る。
仰け反る態勢を利用し、そのままソウヤに蹴りを放ったのだ。
「ラスト、一翼」
口から流れる血を腕
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