最終章
1節―超常決戦―
天に在り闇を宿す
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ら熾天使さえ超えた天使になった”じゃないんだな。“お前の力を封じる為に熾天使さえ超えた天使に閉じ込められた”のか」
あくまで“天使の冠位”はルシファーにとって枷でしかない。
醜い本性を隠す為に容姿が美しくなったと同じように、魔に染まった力を封印する為に高い天の位を授けられた。
それが、『堕ちていく天使』ルシファーの正体。
ソウヤの言葉に、ルシファーは6枚のどす黒い翼と6枚の黄金の翼を広げることで答える。
その表情は獰猛な笑みで満ち満ちていた。
「今から君に見せるのは、神話の至った場所だ」
「――――」
黄金の光を宿しながら、暗黒の闇に染まった天使。
天使の極致に至りながら、力は全て魔を宿す天使。
光と闇、その両極端を持つ彼は自身の力をこう呼んだ――
「――“天よ、最果てに堕ちろ”」
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