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提督はBarにいる。
秋を先取り!鮭レシピ特集・その1
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元は取れるからねぇ〜?にししっ!」

「え、ちょっと、待ちなさい隼鷹っ!」

「待てと言われて待つバカはいませんよ〜っだ!じゃあなっ!」

 隼鷹はしこたま飲んでいたのも感じさせずに、脱兎の如く駆け出していった。あ〜ぁ、こりゃ明日の『鎮守府日報』の1面は決まりだな。





 高雄と千歳が真っ白に燃え尽きた足柄を抱えて出ていった後、店内には何とも言えない空気に包まれる。足柄可哀想……と思う奴がいたり、まぁあれだけノロケてたら仕方ないと思う奴がいたり様々だからだ。

「すまんな、騒がしくて。ゆっくり飯を食いたかったろうに」

「いえいえ、着任当初は馴れませんでしたが……この騒々しさがここの良さなんだと思います」

 俺と向かい合わせに座っているのは神威だ。彼女は酒よりも飯が良いと白飯に味噌汁とちょっとした小鉢、メインのおかずに『鮭の生姜焼き』で夕食を楽しんでいた。



《シンプルで美味い!鮭の生姜焼き》※分量3人前

・鮭の切り身:3切れ

・片栗粉:少々

・味醂:大さじ3

・砂糖:大さじ2強

・醤油:大さじ2強

・酒:大さじ2強

・生姜(すりおろし):小さじ1〜2



 焼鮭と言えば塩焼きか定番だが、こいつは醤油ベースの生姜タレを絡めて作る代物だ。その生姜タレだが、片栗粉以外の調味料とおろし生姜を混ぜ合わせて予め準備しておく。

 鮭の切り身は余分な水分をキッチンペーパー等で拭き取り、片栗粉を薄くまぶしておく。

 フライパンに油を引いて熱し、鮭を焼いていく。両面とも十分に焼けたら、余分な油をキッチンペーパー等で吸い取ってから作っておいた生姜タレを投入。しっかりと煮詰めながら絡めてやれば出来上がりだ。今回は鮭でやったが、鰆や鯖、鰤なんかでも美味しく作れるぞ。塩焼きに飽きてきたら試してみるといい。




「それに提督のお料理が美味しくて、食べるのに集中していましたから……」

 そうか?そこまで褒められると悪い気はしないが。

「私は反対だな。もっと静かに酒を飲みたいんだ、私は」

 神威とは逆に騒々しさが嫌いな奴も居たらしい。
 




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