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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
79汚染され感染していた二人
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ネスでもなく、天使セラフ5だった。
その場に膝を付いて顔を覆って嘆き、呪われた光輪が光を失って地面に落ち、外見は白いが悪魔の翼も腐り落ちて消えて行った。
ついでにカズマよりゴッツイ持ち物も取れた。
「何っ、どうしたのっ?」
魔王城での出来事を知らず、自分が何かやってはいけない事でもして、天使を苦しめているのかと思ったカズマ。
カズマには殺戮のスイッチが付いていないのか、アンテナの感度が最悪で圏外なのか、ヘタレ過ぎたのか、殺し合いの病には感染していなかった。
数万年にも及ぶ旧人類からの呪いを解かれてしまい、星を修理し改造を続け、自分たちのボディーの性能も上げ続けて複製を製造してまで、人類と動植物を管理し続けなければならない恐ろしい呪詛から開放され、自分のためだけに生きるように言い渡されてしまった哀れな天使。
その後の指令など何一つとして言いつけられていないのに、宇宙の孤児として放り出されてしまった落とし子。
彼女、彼らも次の世代に命のバトンを受け渡し終わり、四次元空間に向けて人類や天使の記憶を送り出し、永遠を作り出して神をも含めた究極を上位世界へと命を紡ぎ、その役目を終え、監獄の中の囚人から赦されようとしていた。
「何が起こったのだ? 天使が苦しむなど?」
流石に天使に向けては殺意が湧かず、剣が通じるとも思わず切っ先を向けなかったダクネスだが、二人共、間違ってでも上級天使に剣と魔法を向けた時点で塩の柱にされて死んでいた。
紅魔族の里の外に設置されていた巨大な女神像も崩壊を始め、決闘の破壊に巻き込まれないように逃げ出していた子供たちは巻き込まず、穏やかに崩れて行った。
石化や塩化もせず、元から物質ですら無かった外装は、事象の水平線の向こうに沈んで行った。
最後にはセラフ1と同じような赤銀色の球体だけが残って浮遊していた。
「天使が崩れるなんて…」
今まで絶対の権力と猛威を振るい続け、何種類かの魔族を絶滅させた化け物。
めぐみん達もその使用人として爆裂しまくり、一時賞金首にまでなったが、それも天使や革命指導部の命令としてなら通用して来た。
しかしその庇護を失った途端、自分はただの賞金首に戻って、ダークエルフ一族の不倶戴天の敵になって、今は別の星にいるサッキュバスとか、天国か地獄に行った王族の呪いなんかも一身に受ける事になる。
「うわぁ…」
同級生に見せられた人相書き、ダークエルフが発行していた金貨千枚の賞金がかかっていた自分の手配書を見ていたので、天使がいなくなるとそれが現実の物になる。
ダクネスならその転落の人生とかを喜べたが、めぐみんは犯罪者の溜まり場でゴロツキの吹き溜まりの街まで落ちぶれ果て、そんな街でカズマをヒモにして体を売って生きていくような願望は持ち合わせていなかった。
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