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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
79汚染され感染していた二人
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ていられるのも、そのスイッチが入ってしまっているからで、緊急時の別モードのように最初から人体の機能として準備されている。
 天災ではないただの列車事故で、自分は怪我一つ負わなかったのに、誰かを救うために駆け回り、救急隊員と共に活動して「とても役に立った」と満足しても、そのアドレナリン量が再現されない限り、残りの人生が廃人同様になった人物も多数存在する。
 PTSDを発症すると修復する方法はなく、大麻草や阿片に頼って生きる人生が始まる。
 大人になって破損や損傷が蓄積して大きくなっていくと、アルコールやタバコなどの麻薬で自分を誤魔化さなくては生きていけなくなり、自己矛盾を自己弁護と嘘で塗り固めて生きて行かなくてはならない。
 ババアやクソジジイの人格が腐り果てているのはこのためで、キレやすい老人はもう「感染」してしまっている。

「私達も? 感染している?」
 パーテー仲間で、先日まで仲良く遊んでいて、男を奪い合っていてもある程度許容していたのにも気付かず、ついさっきまで決闘して殺し合っていたのも普通の行動だと認識しているダクネス。
 子供同士のじゃれ合いや、子猫同士の格闘のような、訓練程度に感じている自分がいて、それを異常だとも思えない。

「私が? あんな市民みたいに狂ってる?」
 もうめぐみんも自分が異常なのだとは思わず、仲間や同級生、故郷の先輩後輩に爆裂魔法を叩き込んでも、将来夫になる人物にも魔法や杖、刃物を突きつけて刺したり噛んだり、それが普通の嫉妬心だと感じている自分がいて、何の変哲もない、少々手荒だが標準的な冒険者だと思っていた。

「もう疑問にすら思わないのだな? 殺し合うのが当然だと、最期の一人になるまで減らし合うのが普通だと思うんだな?」
 皮肉にも、この地獄の獄吏である魔王やウィズ、ドラゴンンの少女は感染しておらず、何故か(アガペー)を語って、この煉獄での正解を出して天使の軍団も退かせていた。
 一般人で破滅戦争に加担せず、傍観者の立場で見ていただけの二人、せいぜい魔王討伐に参加した程度の二人も、その高揚感が忘れられず、冒険者なのだから殺人之為之生(ボーントゥキル)なのが当然とさえ思っていた。
「この二人の代わりは私とセラフ2がします、お前たちの腹にいる子供も私達が引き受けよう、だが、お前たちは死ね」
 手のひらを差し出し、着床済みの子供を引き剥がして自分とセラフ2の腹に移植し、殺人スイッチが入ってしまい殺し合う事しか知らない物を、亜人でもある母体は殺処分しようとした。
「やめてええええっ!」
 まだ骨折が直りきっていないカズマがまた割り込み、二人を塩の柱にしようと差し出された手を遮った。

「あっ、ああっ? ああああああああああああああああっ!」
 そこで叫んだのはカズマでもめぐみんでもダク
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