ガンダムW
1754話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「おわぁっ! ちょっ、いきなり何だよ!」
ピースミリオンの格納庫の中で、そんな声が響いているのが、ニーズヘッグのコックピットに聞こえてくる。
まぁ、いきなりシャトルを抱えたニーズヘッグが転移してきて、しかも格納庫の中に入ってきたとなれば、それは驚くだろう。
格納庫の中にいたヒルデのトーラスが一瞬動き掛けるも、入って来たのがニーズヘッグだと……つまり、それに乗っているのが俺だと気が付くと、警戒の構えを解く。
『アクセル代表ですか?』
「ああ」
『……何でも、地上では色々と大変な事になってるらしいなとか、そう聞いてるんですけど』
どうやら、ピースミリオンの方でも地上の様子はしっかりと窺っていたらしい。
いやまぁ、当然か。今回行われた最終決戦は、シャドウミラーにとって決して他人事という訳でもないのだから。
『それで、アクセル代表の持ってるシャトルに入っているのって……』
「お察しの通り、シャドウミラー……このW世界じゃなくて、ホワイトスターの方のシャドウミラーの面々だ」
『うわぁ……』
ちなみに俺が持ってるシャトルは、別にシャドウミラーの物という訳ではない。
OZの基地に潜入しては色々と盗み出していた時に入手したシャトルだ。
正直なところ、別にシャトルでなくてもよかったんだが……俺の恋人達全員が乗ってくる以上、ある程度の広さは必要となる。
だからって、ヴァイスセイヴァーを始めとした機体に乗って宇宙まで転移してくるのは色々と不味いのは確実だ。
その妥協が、このシャトルを使っての転移だった。
『……ちょっと、アクセル……』
ヒルデと話していた俺に、どこか微妙な表情を浮かべてマリューがこちらに視線を向けてくる。
「うん? どうした?」
『その……ちょっと聞きたいんだけど、W世界にもガンダムがある……のよね?』
「そうだな」
マリューの言葉にそう返しながらも、俺は何故マリューが微妙な表情を浮かべているのかを理解する。
元々マリューはSEED世界でガンダムを開発していた技術者だった。
それだけに、デスサイズヘルを始めとした自分の予想外の存在のガンダムを見て、色々思うところがあるのだろう。
まぁ、そういう意味だとこのW世界のガンダムはどれもこれもスタンダードな、ガンダムらしいガンダムとは言えないよな。
ウイングガンダムが一応それっぽいか?
その上位機種――正確には先祖返り――のウイングゼロは、ウイングバインダーがあるせいで、天使の如きガンダムと表現される事はあっても、一般的なガンダムらしいガンダムって訳じゃないし。
もっとも、SEED世界だってアスランの乗っていたイージスとかは思い切りゲテモノガンダムっぽいけどな。
特にMA形態でスキュラを使う時
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ