第3話 新時代前の前日
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いるであろう堅牢な要塞であるからして、見せ合うなど、ほとほと有りえないのだ。
「まあ、特別面白いもんなんて無いが。それで構わないなら」
だが士郎は色んな意味で常識外れの魔術師、人によるだろうが容易く了承してしまった。
「ありがとうございます」
「俺もついて行っていいか?」
「リザもか?物好きばかりの様だが、それで良いと言うなら」
「よっしゃ!」
レオとしては純粋な興味であり、リザとしては好きになった男と極力傍に居たいからという理由だった。
こうして新たなる住人を迎えた初日の朝が始まったのだった。
−Interlude−
時刻は夕方。
川神工場地帯にて、東西交流戦の大一番が始まっていた。
「如何やら押されている様だが、準もユキも冬馬頑張ってるな」
「・・・・・・・・・」
「参加できなくて不満だろうが、仕方ないだろ?シーマが出たらお前の一人勝ち状態になるんだから」
「むぅ」
そう、今夜は二年VS二年なのだが、士郎の指摘通りサーヴァントであるシーマが加われば川神学園側の圧勝となる為、鉄心による独断でシーマの不参加が決定されてしまったのだ。
当人であるシーマは感情と理屈は別物として、理解は出来ても納得できずにひたすらに不満そうだった。
別に百代の様なバトルジャンキーでは無いシーマだが、観ているだけと言うのが不満らしく、露骨に機嫌が悪そうだ。
「そうむくれるなよ。それにマスターを守るのがサーヴァントの務めって言ってたのは何所の誰なんだ?俺から離れてあそこに言ったら、サーヴァント失格なんじゃないか?」
「わ、分かっているとも!」
「なら今回は我慢してくれよ」
「ぜ、善処しよう」
「まるで政治家みたいな言い回しだな」
それからさらに事態は進み、天神館側の強者たち――――西方十勇士が各個撃破されて状況は逆転し、最後は空で飛んでいた九鬼のヘリから源義経と名乗る美少女武士が飛び降りて来て、彼女が総大将の石田三郎を、副将の島右近を一子が仕留めて、二勝一敗で東西交流戦は川神学園の勝利で終わった。
その帰り道、冬馬達3人は士郎の運転する車で自宅まで送られていた。
「今日は3人ともよく頑張ったな」
「でしょでしょ!」
「ですが、すげー疲れましたよ。これで明日は休みならいいんでしょうけど、そうじゃ無いっすからね」
「だろうな。まあ、その特性ドリンクで気休めとしてくれ」
運転中の士郎の代わりに、士郎オリジナルの特性栄養剤ドリンクを助手席に座っていたシーマが3人に配る。
「う〜ん!美味しい!」
「栄養剤ドリンクとは思えない美味さだよな」
「ですね。そう言えば士郎さん」
「ん?」
「留学生の件は落
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