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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
471部分:第三十八話 袁術、劉備達と会うのことその三
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第三十八話 袁術、劉備達と会うのことその三

「昨日の呂布じゃが」
「あの人ですか」
「そうじゃ、どうもな」
「どうも?」
「五月蝿いのう。州の南部まで統治せよとは」
「そのことですか」
「お化けが出るのに行けるものか」
 こう張勲に話す。
「とてもじゃ」
「それじゃあこのことは」
「お化けを退治する者はおるか?」
「では紀霊殿や楽就殿を向けられては」
「それものう」
 袁術はこの提案に難色を示す。そうしてこう言うのだった。
「今はな」
「賊に対してですね」
「そうじゃ。そっちに兵を回したい」
「じゃあとりあえずは」
「そうじゃ。ましてわらわ自ら行くとなるとじゃ」
「美羽様戦えませんからね」
「政ならできるのじゃがな」
 そのことには自信ありげな顔で話した。
「しかし戦はじゃ」
「ううん、私もお化けの退治は」
「できぬな。そうじゃな」
「はい、そういうのはちょっと」
 張勲も困った顔で話す。
「何でしたら昨日の呂布殿に御願いしてもよかったのですが」
「忘れておった。不覚だったぞ」
 今になってこのことを後悔する袁術だった。
「参ったのう」
「そうですよね、本当に」
「どうすればよいかのう」
「あの」
 ここでだった。黒い髪を肩で切り揃えた小柄な幼女が入って来た。赤い半ズボンを履き黒い上着である。その手には先が三つに別れた剣がある。
 その彼女がだ。こう言ってきたのである。
「あの、美羽様」
「あっ、紀霊殿」
「どうしたのじゃ?皐」
「御会いしたい人が来ております」
 その紀霊が言ってきた。
「どうされますか?」
「むっ、誰なのじゃ?」
「はい、劉備玄徳という方です」
「劉備とな」
「御存知ですよね、やはり」
「話は聞いたことがある」
 こう答える袁術だった。
「異民族征伐で功績を挙げたそうじゃな」
「はい、袁紹殿と曹操殿が出兵されたあの時にです」
「姉様がじゃったな」
 袁術は袁紹の名前が出ると嫌な顔になった。
「そうじゃったな」
「はい、その時にです」
「その劉備がここに来たのか」
「やはり御会いされますか?」
「うむ、会うとしよう」
 袁術はすぐに決めた。
「それではじゃ」
「そうされますか」
「劉備だけではないな」
 袁術はこう察しをつけてきた。
「他の者達もじゃな」
「はい、関羽殿達もおられます」
「関羽殿といいますと」
 張勲が言ってきた。
「あれじゃないですか。山賊退治の」
「そうじゃったな」
「美羽様、ここはですね」
 張勲はここで言うのだった。
「その関羽殿達にですね」
「うむ、その者達に」
「お化けを退治してもらいましょう」
 こう提案するのだった。
「それでどうでしょうか」
「おお、そ
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