47部分:第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその一
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第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその一
第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのこと
「曹操様」
「宜しいでしょうか」
「ええ、いいわよ」
曹操はまた人と会っていた。相手は二人である。しかしその二人は夏候淳と夏候淵ではない。長身でスタイルに優れた二人とは違い小柄で可愛らしい二人だ。
一方は癖のある緑の肩までの髪をした垂れ目の少女で草色の上着に膝までの緑色のスパッツ、それにブーツといった姿である。目は緑でその顔立ちは幼く何処か頼りなげだ。鎧の色は金色だ。
そしてもう一人は黄色い髪をポニーテールにした吊り目の少女だ。黄色い目が印象的で気の強い印象を与える顔である。
レモン色の上着に黄色いスパッツである。そのスパッツはタイツの様に長い。彼女の鎧は銀色だ。その二人が曹操の前に来て言うのである。
「また人材が来ました」
「御会いになられますか?」
「今度は誰なのかしら」
それを問う曹操だった。自分の机で書類の整理をしながら応えている。
「最近やけに人が多いけれど」
「今度は我が国の人間の様です」
「名前を聞く限り」
「我が国の」
それを聞いた曹操の目がぴくりと動いた。
「そうなのね。名前は?」
「秦崇雷と秦崇秀です」
「その二人です」
「兄弟かしら」
曹操は名前を聞いてすぐにそれを察した。
「ひょっとして」
「はい、どうやら」
「その様子です」
「わかったわ」
それを聞いてまずは頷く曹操だった。そしてそのうえでまた言うのだった。
「それじゃあね」
「御会いになられますね」
「それでは」
「ええ、それじゃあ夏瞬、冬瞬」
二人の真名も言う。
「早速呼んできてくれるかしら」
「わかりました」
「それでは」
こうして二人がその彼等のところに来た。二人は待合室のテーブルでそれぞれ座っている。一人は黒髪に金色のメッシュを入れて立たせた青い服の少年だ。顔付きは鋭く今にも闘わんばかりだ。
もう一人は黒いおかっぱ頭の少年で何か企んでいる様な顔である。彼は赤い服を着ている。どちらも同じデザインの中国服である。
「秦崇雷殿、秦崇秀殿」
「宜しいでしょうか」
「曹仁殿に曹洪殿」
「どうなのでしょうか」
その二人は彼女達の名前を呼んで応えた。
「曹操殿は会ってくれるのか」
「それで一体」
「はい、御会いして下さいます」
「今から」
「わかった。それではだ」
「参りましょう」
こう話してであった。二人が曹操の部屋に案内される。見れば曹操は既にある人間と会っていた。それはスキンヘッドの大柄な男で左手には巨大な腕の様な武器を持っている。上半身は裸で下半身は赤いズボンだ。
そしてもう一人いた。もう一人は長い癖のある豊かなブロンドの長身の
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