469部分:第三十八話 袁術、劉備達と会うのことその一
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第三十八話 袁術、劉備達と会うのことその一
第三十八話 袁術、劉備達と会うのこと
三姉妹はだ。ある富豪のところで歌を披露した後でそれぞれ話していた。
「そういえばだけれど」
「うん、どうしたの?」
「姉さん、また唐突ね」
張梁と張宝が長姉の言葉に応える。
「昨日食べたラーメンの話?」
「あれは美味しかったけれど」
「違うわよ」
張角はこのことは否定した。そのうえであらためて妹達に対して言うのだった。
「バイスさんとマチュアさんだけれど」
「あの人達のこと?」
「一体どうしたの」
「この前私が董卓さんのところに行こうって言った時なんだけれど」
こんな話をしたというのである。
「その時ね」
「ええ。何かあったの?」
「それで」
「何か二人共急に難しい顔になって」
張角は特にこれといって考えていない顔で話す。
「それでね。それは止めようって言ったのよ」
「擁州に行くのは」
「嫌なのかしら」
「ほら、擁州って長安があるじゃない」
その擁州でも最大の都市である。この国でも屈指の都市だ。
「あそこに行こうって思ったんだけれど」
「長安いいわよね」
「確かに」
妹達も姉のその言葉に納得した顔で頷く。
「あそこは前都だったしね」
「今もかなり栄えてるっていうし」
「それで私も提案したんだけれど」
張角は今は自分の口に右の人差し指の先を当てて話す。
「二人共結局ね」
「ううん、折角そっちまで行けそうだったのに」
「残念ね」
「こうして中原を回るのもいいけれど」
今の彼女の活動範囲はそうなっているのだ。
「それでも。西の方にもね」
「そうよね。行くべきよね」
「私もそう思うわ」
「二人にも何か考えがあるのかしら」
ただそう思うだけの張角だった。事情を知らない為これも当然であった。
「やっぱり」
「よくわからないけれどそうなんでしょうね」
「そうね、多分」
妹達もこう考えた。
「気にはなるけれどね」
「今はお仕事の管理はあの人達に任せてるし」
かつては張宝がしていた。だがそれが変わったのだ。
「それならね」
「私達が言うのは止めましょう」
「ううん、そうなるのね」
「そうよ。だってあたし達はもう」
「仕事の管理は自分達ではしていないから」
そのバイスとマチュアがしているのである。だからだ。
「あの人達に任せてね」
「そうしてね」
「そうね。じゃあ」
ここでだ。張角は少しだけ考える顔になって述べた。
「長安はいいわよね」
「そうよ。他の国でもいいじゃない」
「何処でも」
「それで何処に行くのかしら、今度は」
張角はもう長安のことは忘れてそのうえでまた話した。
「それでだけれど」
「確
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