暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
変身-トランス-
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てくれてるなら、悪い気はしないわね」
ルイズもそっぽを向きながらも、なんだかんだでサイトのリアクションに満更でもなかった。
だがそこで更なる修羅場が発生する。
「ダーーーリン!」
「ムグ!?」
今度はキュルケが、そしてシエスタまでもが現れ、キュルケに至ってはその豊満な胸の中にサイトの頭を埋め込んだ。
「もう、水くさいじゃない。お弁当ならあたしに言えば作って上げるのに」
「ふ、ふぐぐ…」
「もうキュルケさん!毎度毎度サイトさんいちょっかい出して!サイトさんをギューってしていいのは幼馴染である私です!」
「あぁん。もう、まだダーリン分を補給し切れてないのに」
窒息しかけているサイトを救おうと、とシエスタが彼を強引にキュルケから引っ張った。
「た、助かった…」
サイトもさすがに息苦しかったらしい。…尤も、鼻の下が明らかに伸びていたが。
ルイズも、サイトとの時間を邪魔した仇敵に対して牙を剥き出す。
「サイト!ひ、ひひひ…人がせっかくお弁当作ってきてあげてたのに、こんな女の肉の塊なんかでニヤけてんじゃないわよ!!」
「肉の塊なんて聞き捨てならないわね。家庭科の調理実習最悪のあなたが作ったお弁当なんて、むしろダーリンのお腹を壊しかねないじゃない」
「な、ななな…なんてですってぇ!!?」
またいつぞやのように喧嘩を始める二人を見て、シエスタははぁ、とため息を漏らす。
「もう、お二人は喧嘩するなってアンリエッタ会長に言われたばかりなのに…サイトさん、こんな人たちはほうっておいて私と…あら?」
しかし寧ろ好都合だったらしく、喧嘩している二人をよそにサイトを誘ってこの場から離れようとしていたが、ここで彼女は気づく。いつの間にかサイトがいない。まさかもう逃げて…!?と思って屋上入り口の法へ視線を向ける。
「あぁ!ハルナさん!さりげなくサイトさんを連れ浚わないでください!」
「ふ、ふごごごご!!」
「あ、見つかっちゃいましたか」
そこには、なぜか縄と猿轡で縛られたサイトを引っ張って校舎内に戻ろうとするハルナが、いかにも確信犯なりアクションで舌を出していた。サイトがなにか訴えようとしているようだが、猿轡で口を拘束されているせいでまったく何を言いたいのか理解できない。

「…っち、行くぞ愛梨」
「うん」
こんなところじゃもうロクに飯も食えやしない。愛梨もせっかくの雰囲気を邪魔されてかなり機嫌を悪くしたようで、シュウに二つ返事でついていった。
「…とりあえず俺らもいくか」
「おう…」
憐と尾白は、愛梨の心情を理解して、少なからずいたたまれない気持ちを抱えながら、ここに留まり辛くなって彼らに着いて行った。



ちなみにサイトはその後、
「平賀君、私が何を言いたいかわかるわね?」
「は、はい…」
「屋上から大声を出さ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ