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Re:ゼロから始める士郎の生活
四話 迷子の子猫ちゃん
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た時から自覚してんだよ」
 ……余計、解らくなってきた。
 「そんなあからさまに変な顔すんなよ。俺だって一応、分かり易いに努力してるんだぜ?」
 「す、すまん」
 ラチンスは自分を口下手だと言っていた。その口下手を改めて理解し、ラチンスの言葉を聞く。
 「加護はさっきも言ったが、世界から与えられる祝福だ。だが、その祝福は全ての人間に与えられるとは限らない」
 「という事は、加護ってのは選ばれし者しか持ちえない才能って事か?」
 「まぁ、そんな所だ。で、加護を持ってこの世に生まれ落ちると同時に、その加護の存在を自覚する」
 「じゃあ。赤ん坊の時から、加護持ちか、そうじゃないのかは自分で解るのか?」
 「俺は加護持ちじゃねぇから詳しい事は分かんねぇ。聞く話によれば、ガキンチョの頃から加護の能力と名前はある程度、理解は出来てるらしいが、使いこなせるとは限らねぇらしい」
 「どういう事だ?」
 「生まれた時から加護の存在を理解出来ても、その加護の使い方を知ってるとか普通有り得ねぇだろ」
 「そうなのか?」
 「何度も言うが、俺は加護持ちじゃねぇから詳しい事は知らねぇ。どうしても詳しく知りたいなら加護持ちに聞いてみな」
 「なら聞くけど、あの二人は?」
 猿みたいにじゃれあっているカンバリーとガストンを見て……いや、あの二人は持ってなさそうだな。
 「見ての通り、アイツらは加護持ちじゃねぇ。あと、さっきも似たような事を言ったと思うが、加護は才能はに近い。それも一握りの者しか与えられない天性のものだ」
 なんとも言えない説明で、理解出来たような?全然、解らないような複雑な心境で説明は終わってしまった。
 「んん……まぁ、分かったような解らないような感じなんだけど。お前らはさっきの俺の剣を見て、加護だと思ったんだよな?」
 「魔法には見えなかった。なら、加護の能力だと思った。でも、違うんだろ?」
 「あぁ、加護じゃない。言うなら魔法に近いものだと思う?」
 「なんで、言ってる本人が、そんな不安そうなんだよ」
 ラチンスは疑問を抱いている様子だった。
 なんと説明すればいいのか解らない状況で、下手に変な事を言うと余計に話がややこしくなりそうだし……どう説明すればいいのやら。と頭を悩ましていると。
 「まぁ、別に詮索はしねぇよ」
 そう言って、ラチンスは足を進めた。
 「今のアンタは俺の雇い主だ。雇い主の事情を詮索するのは雇われの身からすればマナー違反みてぇなもんだからな。気になっても詳しく話を聞こうとは思わねぇから安心しろ」
 そう言ってラチンスは「テメェらはいつまでバカやってんだ!早くしねぇと日が暮れちまうぞ!」ガストンとカンバリーの間に入り喧嘩を止める。
 その後ろ姿は、ちょっとかっこよかった。そして、その三人の姿
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