ガンダムW
1753話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
目。
それのおかげで、半ばこっちで数年……下手をしたら数十年暮らすかもしれないという思いすらあった。
もっとも、混沌精霊の俺は年齢がどうでも特に問題ないし、凛や綾子も時の指輪を使えば不老にはなれる。
そんな余裕があったからこそ、こちらとしてもそこまで急いでいなかったのだが。
「ふーん。そうなの? まぁ、新しい恋人がいたんだし、2人でゆっくりしていたいって気持ちも分からないではないんだけどね」
美砂が綾子の方を見ながら、そう告げる。
そんな美砂の視線に他の面々も当然気が付き、じっと綾子の方に視線を向けた。
「彼女はこのW世界だったっけ? ここで作った恋人なんでしょう?」
「いや、違う」
勿体ぶったような言い方で尋ねてくる美砂だったが、俺はそれに対して首を横に振る。
「何よ、もしかしてここまで連れてきたのに、実は恋人じゃないとか、あたしに言わないわよね?」
美砂と俺のやり取りを見ていたシェリルが、ストロベリーブロンドの髪を掻き上げながらそう告げてくる。
「恋人じゃないとは言わない。実際、恋人だしな」
「ちょっ、アクセル!?」
断言した俺の言葉に、何故か綾子が慌てた声を出す。
だが、俺はそんな綾子に構わずに言葉を続ける。
「以前俺が強制的に連れていかれた世界、Fate世界については覚えているな? ……ミナトとエリナは、シャドウミラーに来る前だから、データでしか知らないと思うけど」
その場にいるミナトとエリナの2人に視線を向けると、返ってきたのは無言で頷く姿のみ。
シャドウミラーに所属するということで、その辺りはしっかりと勉強してあったのだろう。
「では、アクセル。その綾子という女は他の世界から、このW世界に……私達みたいに転移してきたと?」
「そうなる。勿論狙ってやったんじゃなくて、半ば偶然のようなものだが。……そんな訳で、実は宇宙にあるピースミリオンという軍艦の中に凛がいる」
「でしょうね」
エリナが頷く。
相変わらずクールな知的美人といった感じだが、そんなエリナだからこそ夜に乱れた時は酷く魅力的なのは事実だ。
「ちょっと、何か妙な事を考えてない?」
「いや、特にこれといって」
相変わらず、この手の事には皆が鋭いな。
いやまぁ、俺が分かりやすすぎるだけなのかもしれないが。
数秒程ジトッとした視線を向けていたエリナだったが、それ以上は追及の手を伸ばすような事はせず、改めて口を開く。
「Fate世界でアクセルに手を出されてしまったのは、美綴綾子と遠坂凛……だったわよね? で、そこにいるのか美綴綾子なら、当然遠坂凛もこのW世界に来ていても不思議じゃないわ」
「……アクセル。お前、もしかしてあたしを抱いたとかそういうのを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ