第04話:大人達の勝手な身の上話!?
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い立場になる訳だが、どうだ、うれしいだろう?」
母上や父上ばかりでなく、皇帝はいったい何を言っているのでしょうか?僕が皇帝の孫?継承権第一位の皇太子?神様いったい何を考えているんですか?僕は平穏な人生を送りたかったのにこんな無茶なストーリーはないでしょう?
困った大人3人のトリプルコンポにより、受けた精神的ダメージは3歳児にはちょっと厳しすぎたようで、この段階で僕の意識は途切れてしまった。
ああっ、何なんだこの大人達は………………。
それからどのくらい時間がたったのでしょうか。気がつくと豪華な部屋で柔らかな布団にくるまれていました。ここはお約束の一言でしょう。
「知らない天井だ………。」
ベッドに寝ながらでも見える窓の外の景色は夕焼け色に染まって、部屋の中までピンク色になっています。この景色から判断するとまだ皇城にいるようですね。
ボ〜としていると扉が開いて女の人が入ってきました。どうやら皇城の女官のようですがかなりの美人です。もしかして面接試験には美人の選抜基準でもあるのでしょうか?なんて考えていたら目が合ってしまいましたね。
「あっ!お目覚めですか?御気分はいかがですか?」
「はい、気分は良いです。ところで此処は何処ですか?それから私の両親は何処にいるのでしょうか?」
「ボンバード伯爵様は伯爵夫人と御一緒に皇帝閣下と晩餐中でございます。此処は皇城の中にあるボンバード伯爵家専用の御部屋でございます。アルバート様がお倒れになられましたので此方の御部屋でお休みさせるようにとの皇帝閣下の御指示で私共がお連れいたしました。申し遅れましたが、私は女官のミッシェルと申します。御気分がよろしければ食堂に行かれますか?」
「ありがとうございましたミッシェルさん。あらためまして私はアルバートと申します。それでは食堂まで連れて行ってくださいますか?なんかとってもお腹が空いてしまいました。」
「畏まりました。それでは、まず此方の服にお召し替え願います。」
ミッシェルさんに服を着替えさせて貰い、案内されて食堂に行きました。食堂までは少し歩きましたが、ミッシェルさんが気を遣って手を繋いで、良く話しかけてくれるので退屈しないですみました。とても優しい人で、16歳だそうです。皇城の女官になるのですから優秀なのでしょうね。
食堂について扉を開けて貰い中に入りました。この食堂も本当に豪華で広々としています。父上と母上は皇帝を挟んでテーブルに着いていました。周りの壁際には女官の方や執事風の人が10人位並んでいます。父上達三人の姿を見たとたん、気を失った原因を思い出してもう一度気を失いそうになりましたが、何とか我慢できました。
「あら、目が覚めたのアルバート。よく寝たわね。もう晩餐の時間よ。あんまりよ
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