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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第627話(18禁)】
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という形で処理を頼む」
「わかりました、では失礼します」
一礼して去るシルバー――それを見送ったシャルトルーズは切り替わったニュースを見ながら口にした。
「……あの程度で良かったって訳にはいかないけど……。 でも、京都が……死者が少なかったのは不幸中の幸い、かな」
「まあ、な。 本来であれば死者約五〇〇〇人、重軽傷者は軽く見積もって約二十万人という未曾有の事態だったのだ。 あのまま無人機を放置していればそれだけの被害を被る予定だったのだ、本来の歴史ならな」
「……うん、そして……亡国機業の学園襲撃によって保有する量産機の奪取。 一気に増強された亡国機業は……」
シャルトルーズは窓を開け、黄昏に落ちる空を眺める。
「そのまま亡国機業は【聖剣を引き抜き、BT三号機の奪取と共にエクスカリバーの掌握】、そして篠ノ之束はアメリカ政府を掌握……。 其処から誰にでも扱えるISが普及され、亡国機業の暗躍と共に第三次世界大戦が始まる……という筋書きになる所だった。 ……だが、やはり歴史は変わりつつあるようだな」
ウィステリアは小さく微笑む、シャルトルーズはそんなウィステリアを後ろから見ていた。
「シャルトルーズ、まだ油断はするな。 歴史の修正しようとする力は人智を越える。 定められたアカシック・レコードの書き換えというのはどんな事態を起こすかはわからないからな」
「……そう、だね」
「……次は聖剣の行方だな。 抜き放たれたその刃は、日本へと降り注がれまた紅蓮に燃え上がらせるだろう」
ウィステリアのその言葉にシャルトルーズの脳裏にフラッシュバックされる【燃え上がる遊園地の光景】。
自身を抱くようにするシャルトルーズ、気付いた時にはウィステリアの腕の中にいた。
「無論聖剣の暴走を止めることは可能だ、だが……止めれば今度は深い眠りにつく福音が目覚める。 そうなればやはり第三次世界大戦が始まる……。 だが、このままにしても日付がずれるだけで確実に起こるだろうがな」
「そうなったら……ウィステリアはどうするの?」
「……その時は……いや、そうならないようにするのが私の使命だ。 さて……全ての元凶である【織斑夫妻】の行方を探さねばな」
軽く頭を撫で、ウィステリアとシャルトルーズは夕闇に浮かぶ月を眺めた。
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