ガンダムW
1752話
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そうしてトールギスはシャドウミラーの機体と一緒の場所に待機し、コックピットから綾子が姿を現す。
そのまま飛び降りた様子を見て、連合軍の兵士達から悲鳴が上がるが……半サーヴァントの綾子は、当然その程度でどうにかなる筈もなく、殆ど音すら立てずに着地する。
そんな綾子の行動に周囲の兵士達は驚愕の視線を向けているが……本人は全く気にした様子もなく俺の方にやって来る。
「行こうか」
「ああ」
もっとも、驚愕の視線を向けられているというのは、ニーズヘッグを空間倉庫に収納した俺も同様だ。
特に気にした様子もなく、俺は綾子と共に連合軍の本陣に入っていく。
普段なら、それこそテントとかそういうので適当に済ませてしまうところなのだが、今回の戦いにはノベンタという連合軍のトップも参加している。
その為か、即興で建物を作って簡易的ながら基地……いや、駐屯地と呼んでも構わない程度の規模にはなっていた。
「ノベンタの所に案内を頼む。ああ、それとトレーズはあのMSの胴体の中にいるから、引き取りに来たら渡してくれ」
「は!」
扉の前にいた兵士が、短く返事をする。
うん、余計な事を聞かなくていいのは、楽だな。
そんな風に考えていると、色々な手続きを済ませた兵士が口を開く。
「では、案内させて貰います」
「ああ、頼んだ」
そう告げ、俺と綾子は兵士に案内されて建物の中を進んでいく。
やがて扉が見える場所に到着したのだが……
『ムウ・ラ・フラガッ!?』
中から聞こえてきたその言葉に、あー……と思わず頭を抱える。
中に入らなくても、何が起きたのかは容易に想像出来た。出来てしまった。
『君がエンデュミオンの鷹の……?』
『いえ、違うでしょうノベンタ元帥。それは結局……』
うん、やっぱり。
考えるまでもなく、俺の予想通りの展開になっているのは間違いない。
どうする? と綾子と……更に俺をここまで案内してきた兵士と、更に扉の前にいた護衛の兵士までもが俺に視線を向けてくる。
だが、いつもまでもこうしている訳にはいかないだろう。
そのまま扉を開け……するとそこには、暫くぶりに見る顔が幾つもあった。
レモン、コーネリア、スレイ、あやか、千鶴、エキドナ、ギルフォード、ムウ、スティング、アウル、レイ。
……レモン達以外にも何人か来ているのは予想していたが、まさかスティング、アウル、レイの3人まで来ているとは思わなかった。
あやかと千鶴の2人は、交渉担当だろう。
政治班の中でもトップのエザリアや、No.2のレオンが来ていないのは、まだこれが本格的な交渉ではないからだろう。
まぁ、エザリアやレオンはある程度の戦闘力はあるが、それでもやはりあやかや千鶴には及ばないし…
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