第二十五話
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か思ったわ!」
どうやらこいつは少し前に初めて聞いたらしく、かなり反応が薄かった俺にそうとう驚いている模様。
「だって、もうその程度の事じゃ驚かなくなってきてるし。木曾が敵の体にラ〇ダーキックかまして足ぃ貫通したりするし、そのまま回し蹴り打ち込んだり…………(ゾワァ)。」
思い出しただけで悪寒が走ってしまう。俺がここに来てからのトラウマランキング堂々一位だ。
余談だが、二位はドラム缶二連発。三位が木曾と不覚にも入浴してしまったことである。
「まーた木曾はやらかして…………。」
頭を押さえる拓海。どうやら前からやらかしてるらしい。
「なんだそれ、それって人の所業か?」
悠人は半分信じてないみたいだ。そりゃあそうだろうな。俺も信じられなかったもん。
「それで、拓海はいつからここに通ってるんだ?」
俺は頭を抱えてる拓海に聞いた。
「…………ハイキックで頭吹き飛ばしたり、魚雷ぶち投げたり、一人で戦艦三隻沈めたり、発勁で一発轟沈させたり………え?なんか言った?」
どうやら木曾はおっそろしい事を昔からやってきたらしい。
「いや、お前はいつからここに通ってるんだ?」
「あぁ、三年前からかな。」
三年前となると、木曾が着任した一年後か。もしもっと昔から来ていたなら聞こうと思ってたのに。
すると、あれ、と悠人が切り出してきた。
「なんでお前はここに来るようになったんだ?誰か知り合いでも居るのか?」
そう言えばそうだな、と俺は頷いていた。
俺がここに来たときには、恐らく提督は最低限の知り合いに話したのだろう。となると、拓海はどうやってここを知ったのだろうか。
「えっと、覚えてないかな?三年前に転校してった女の子覚えてない?」
拓海はそんなことを聞いてきた。
三年前って言うと…………中学二、三年生位か。
俺はその辺りで起きた色々な思い出を思い出していく。悠人の家業の手伝いでテキ屋のバイトしたり、拓海に連れられてゴーゴンさん(前に出てきた生首。)を飾ったり……ろくなことしてねぇな。
「えっと…………あー、いたな。誰だっけ……名前が出てこねぇ…………。」
俺はあまり物覚えがいい方ではないので、すぐに人の名前を忘れてしまう。まぁ、それが友達の少ない理由でもあるのだが。
「ほら、フユカだよ。ソノザキフユカ。」
悠人が焦れったくなったのか、答えを言ってくれた。
しかしソノザキフユカねぇ…………。
「あー!思い出した!拓海の元カノの!なっつかしいなー。」
園崎 冬華と言うのは、俺らが中学時代の時の同級生で、なかなか人懐っこい性格の女の子だった。
「
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