戦闘校舎のフェニックス
パーティ会場
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サーゼクス様に頼まれたのなら断れるわけにはいかない。このライザー、身を固める前の最後の炎をお見せしましょう!」
ライザーは不敵な笑みを浮かる。やる気は十分か。
後は勝つだけだ。
「人間君。キミが勝った場合の代価は何がいい?」
「サーゼクス様!?」
「人間相手に代価など!?」
悪魔が非難の声を上げる。だが・・・。
「悪魔なのですから、何かをさせる以上、こちらも相応のものを払わねばならないでしょう。さあ、キミ。何でもあげるよ。何が望みだい」
ふ〜ん・・・。
「何でも、いいんですか魔王様?」
「ああ。キミが望むものなんでもだ。爵位かい? ぞれとも絶世の美女かな?」
「どちらにも興味がありません・・・ですが、二つほど要求があります」
俺の一言に今度は怒気があがる。
「魔王様に対して要求だと!?」
「貴様、人間の分際で魔王様に申し立てるなど! 身の程を知ッ!」
−ドカカカカカカカカッ!−
騒ぎ立てる悪魔のすれすれに大剣を上空から落とす。
「さっきからウゼェんだよクソ悪魔ども・・・俺は魔王様と話してんだ。周りが口を挟んでくるな。魔王様は何でもいいといった。俺が聞き返せば、はっきりと口にした。ここにいる全員が聞いていたはずだ。良いですよね? 魔王様」
「気も中々に食えないね」
「あなたほどではありませんよ」
この婚約を認めてるわけでもあるまいし。
「では、キミは何を望むのかな?」
「この勝負に勝ったらリアスを返してもらいます。そして、戦う相手はライザーだけじゃなくフェニックス眷属全員と、俺一人で戦うことです」
「ちょっ! 何考えてんだよ棟夜!?」
一誠に腕を引かれる。振り返ると、リアス以外のメンバーが驚いた表情を浮かべている。
「俺一人で戦うのに問題があるか?」
「大有りだっつうの!! 一人でライザーを含めた眷属全員と戦うのはまずいって!」
「イッセー君の言うとおりだ。いくらトーヤ君が強くてもこればかりは無謀すぎる」
「・・・だめです!」
「ケガ程度ではすみませんわ!」
「危険だにゃ!」
「やめてくださいトーヤさん!」
やめてと言ってくれるが、すでに決めたことだ。
「戦いでの死亡は事故とみなされる・・・それでも、やるのかね?」
魔王様の表情か笑みが消えて、射抜くような鋭い視線で見てくる。
「とうに覚悟はできていますよ。でなきゃ、ここに来た意味がありませんから」
俺の答えに再び笑みを浮かべる。
「分かった。試合は今から十分後だ。会場はこちらで用意しよう。準備ができ次第始めよう」
そういうとグレイフィアさんと一緒にどこかへ移動する。
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