戦闘校舎のフェニックス
パーティ会場
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んと小猫ちゃんと一緒に部長の婚約パーティに来ていた。正直言えば来たくなかったんだけど、王に付き添うのが下僕として当たり前だから文句は言えないけどね。
ここにいないのはイッセー君とアーシアさん。それにトーヤ君に黒歌。イッセー君はゲームの傷や疲労で眠ったまま。アーシアさんはその付き添い。トーヤ君人間だし、黒歌は犯罪者だから来ることはできない。
「ウフフ。お兄様ったらレーティングゲームでお嫁さんを手に入れましたのよ。もちろんわかっている勝負でしたけど、見せ場を作ったつもりでしたのよ」
横を見ればライザーの妹、レイヴェルが他の上級悪魔たちにゲームの話をしていた。
「言いたい放題だ」
聞いている僕たちからしてみれば、複雑な気分だ。
「中継されているのを忘れているのでしょう」
「蒼那会長」
振り返れば、僕たちの学園の生徒会長であり部長と同じ上級悪魔。ソーナ・シトリー先輩だった。
「結果はともかく、勝負は拮抗。それ以上であったのは誰が見ても明らかでした」
「ありがとうございます。でも、お気遣いは無用ですわ」
朱乃さんの言う通り。
「たぶん。まだ終わってない。僕らはそう思っていますから」
「終わってません」
−ボワッ!−
会場に炎が立ち上がり、タキシード姿のライザーが姿を現した。
「冥界に名だたる貴族の皆様。ご参集下さり、フェニックス家を代表して御礼申し上げます。本日皆様においで出願ったのは、この私、ライザー・フェニックスと名門グレモリー家の次期当主、リアス・グレモリーの婚約という歴史的瞬間を共有していただきたく願ったからであります。それでは、ご紹介いたします。我が妃、リアス・グレモリー!」
魔法陣が現れて、そこからドレス姿の部長が姿を現した。
「「「「おぉぉぉぉぉッ!!」」」」
周囲から声が上がる。
−ドカァァァァァンッ!−
同時に爆発が起こった。何かと見てみれば、そこには僕たちがユウ君たちがいた。
・・・でも、さっきの爆発は。もしかしてユウ君が? 大胆な入り方だね。
「トーヤ! イッセーまで!」
「貴様ッ、ここをどこだと・・・」
「婚約パーティやってるって聞いてな。俺も混ぜてくんねぇかな?・・・ああ。この扉、鍵がかかってたから少々手荒く開けさせてもらったよ」
なんて陽気なんだろうね。普通はそんなことしないはずだよ?
「き・・・貴様ッ!! 取り押さえろ!」
ライザーの発言に衛兵が取り囲む。さてと・・・。
「それじゃあ私たちもまいりましょうか?」
「ええ」
「了解」
衛兵を止めようとしたけど、それが無駄に終わった。だって。
「もちっと、鍛えてこいよな?」
「「「「「・・・・・・・」」」」
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