戦闘校舎のフェニックス
パーティ会場
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では、私はこれで失礼します」
そう言い残し魔法陣で消えていった。おそらく婚約会場だろう。俺も行かないといけないが、その前に行くところがある。
一誠side
情けねぇ。
目を覚ました場所は俺の部屋だった。
負けた・・・大見得きっておいて、一矢も報えず、ドライグと取引して禁手したってのにこの結果だ。
小猫ちゃん、木場、朱乃さんがやられて、部長が泣いた。
「ちくしょうぅ・・・」
情けなくて涙が出てきた。
グレイフィアさんが言うには、みんなは婚約パーティに出席。出ていないのは俺と棟夜に黒歌。そしてアーシアだ。
棟夜は人間だからダメとして黒歌はいまだに犯罪者扱い。アーシアは怪我した俺を看病するために残ったそうだ。
「ひどいツラしてんな」
! 聞き覚えのある声。顔を上げると、制服ではなく深紅色の外套を着ている棟夜と黒歌がいた。何で?
「冥界に行く挨拶がてらだ。俺はこれから会場に乗り込む」
え!? 俺は一瞬驚いたが、棟夜の意図が把握できた。
「まさか・・」
「ご名答。これからリアスを取り返しに行くのさ」
やっぱり。俺も行く!・・・って言えたらいいんだけど、神器は動かないし行くだけ足手まといになるだけだし。
『こいつを連れてってやれないか?』
俺が悩んでいると、宝玉が光りドライグが話しかける。
「お前が赤龍帝ドライグか、俺は神咲棟夜だ。一誠を連れて行く理由は何だ?」
『こいつも取り返しに行きたいらしいんだが、俺との取引との影響で神器が動かん。それに、ここで待ってるのも嫌ならしい』
ちょ! ドライグッ! 俺が悩んでることを勝手にッ。
「なら早く支度を済ませろ。時間が惜しい」
え? 俺は驚いて棟夜を見る。
「良いのか?」
「顔に出てたぞ。俺も行けたらなって」
マジか。俺って顔に出やすいのかな?・・・。
『これで行くことができるんだ。そんなことは気にするな相棒』
そうだな・・・今はそれだけで十分だ!
「悪い、すぐ用意する!」
ベッドから起き上がり、制服に袖を通したところで、俺の部屋の扉が開き、アーシアが入ってくる。
「っ! イッセーさん! それに棟夜さんに黒歌さんまで!」
アーシアは俺を見るなり、水が入った洗面器を床に落とし俺に近づき体中を触ってきた。おうわっ。何だ。
「良かった、本当に良かったです。けがを治療しても二日間眠ったままで・・・。もう目を覚まさないんじゃないかと思って・・・本当によかったです」
アーシアは涙を流しながらも、嬉しそうな表情を浮かべていた。泣かしちまったな。
・・・ってか俺丸々二日間も寝てたのかよ。世話ないな。
「アーシア。俺たちはこれからリアスを取り返しに会場へ乗り込む
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