戦闘校舎のフェニックス
絶賛決戦中!
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た!」
「え!? 嘘!」
慌ててスカートを抑えるがこれは嘘! 腕が下がった瞬間体当たりする!
「キャ!」
尻餅をつくと手から小瓶が放り出され、それを地面にあたる直前でゲットし、それを飲む・・・!!
さっきまで痛みが走ってたのに、今じゃなんともねぇ。スゲェ、これならまだ戦える!
「あ、あなた! 下級悪魔の分際でよくもッ!」
「近寄ってくるんじゃねぇ。裸にすんぞ鳥娘」
俺が手を向けそういうと、身を守る体制になった。そう、女の子ならそれでいいんだ。
「プロモーション! 女王!」
力がみなぎる。いくぞ! 俺は一気に階段を駆け上る。後方からは、悔しげな金切り声が聞こえてきた。
「おい。聞こえてんだろドライグ?」
屋上を目指す俺は、左腕に宿るドラゴンに話しかけると、宝玉が光る。
『なんだ小僧? いいツラになってんじゃねぇか』
そんなのはどうでもいい! フェニックスの涙を飲んで回復したから、あれは出来るよな?
『そうだな・・・使うには十分だ。まぁ、後はお前次第だ』
それだけ分れば十分だ! 俺は絶対に部長を勝たせてみせる!
駆け上がっていくと屋上の扉が見えた! 休む暇もなく勢いよく開け放つ!
・・・っ。
目の前で対峙する部長とライザー。アーシアは部長の背後にいて神器で傷を治していた。よかった。二人とも無事だったんだ。
でも、部長は辛そうな表情で息をしている。紅の髪も乱れ、制服もボロボロだ。
俺は大きく息を吸い込んで、屋上全体に聞こえるよう声を張り上げる。
「部長ォォォォォッ! 兵頭一誠! 参上しましたぁぁぁっ!」
全員の視線が俺に集中した。
「イッセー!」
「イッセーさん!」
部長とアーシアが歓喜の声をあげる。女の子をいつまでも待たせられるかよ!部長とアーシアの前に出てライザーを見る。
「ドラゴンの小僧・・・何で無傷なんだ? まさか貴様・・・」
やっぱり気づくか、この焼き鳥野郎。
「あんたの思ってる通りさ。妹から奪ったフェニックスの涙で回復させてもらった。これであんたを倒す!」
俺の言い方に、ライザーは舌打ちをする。
「ライザー様。私が兵士のボウヤと僧侶のお嬢さんをお相手しましょうか?」
「いいやユーベルーナ。お前は手を出すな、纏めて俺が倒す。そのほうがこいつらも納得するだろう」
それを聞いたユーベルーナは一礼して後ろに下がった。一人で相手をする気か?
「ふざけないでライザー!」
激高した部長が魔力を打ち出す。顔面に直撃したライザーの頭は消し飛んでいた! が、消し飛んだ部分から炎が立ち上り顔、髪を形成していく。元の状態に戻ったライザーは嘆息し首の骨を鳴らす。
不死身・・・これがフェニックスの再生能力。
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