ガンダムW
1751話
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君の本気か?』
「そうだな。……まぁ、本気と言えば本気か」
正確には、ニーズヘッグを使う事でようやく本気を発揮出来るというのが正しいのだが、トレーズの言葉も決して間違ってはいないだろう。
「それより、降伏を認めるのなら早いところオープンチャンネルで降伏を宣言したらどうだ? お前が降伏を宣言するのが遅くなれば、その分だけトレーズ派の兵士は死んでいくぞ」
『分かった。……皆、聞いてくれたまえ。私はトレーズ・クシュリナーダ。トレーズ派を率いている者だ。残念だが私は我が友アクセルとの戦いに敗れてしまった。よって、ここに降伏を宣言する。皆、戦いを止めよ。既に戦いは終了したのだ。これ以上、無駄に命を落とす必要はない』
その宣言が、戦場に響き渡る。
そして、トレーズ派の兵士達はトレーズの言葉を受け入れ、戦闘を止めていく。
普通であれば、降伏を認められないとして戦闘を続けるような奴がいてもいいようなものだが……こうして見る限りだと、全員が戦闘を停止しているように見える。
勿論本当の意味で全員が納得している訳ではないのだろう。
事実、アハトのような奴もいるんだろうから。
……そう言えば、レディ・アンはこの戦場にいたが、アハトはどこにもいないな。
もしくは、俺が遭遇していないだけかもしれないが。
ふと気になって背後を……先程レディ・アンが突っ込んでいった方を見ると、そこでは予想通りにレディ・アンがリーオーで地上に着地し、戦闘態勢を解除していた。
にしても、結構な距離を引き離したと思ったんだが……いや、レディ・アンをスルーした後で結構トレーズと話していた事を考えれば、これくらいは不思議でも何でもないか。
「さて、取りあえずトレーズ。お前は連合軍に連れていくぞ。今回の件にどう落とし前を付けるのか、それを考える必要もあるしな」
『ああ、勿論だ。……レディ。皆を頼むよ』
『トレーズ様! ……分かりました』
そんなやり取りが、トレーズの乗っているトールギスUを通じて聞こえてくる。
トレーズ教の狂信者だけに、トレーズを連れていかせない! とか言って攻撃を仕掛けてくる可能性も考えていたんだが……そんな事がないようで何よりだ。
もっとも、もし攻撃を挑んできてもリーオーの持っている武器程度ではニーズヘッグの持つ幾重ものバリアを突破は出来ないだろうし……そもそも、ニーズヘッグに当てる事すら難しいだろう。
小型の機体だけに……ああ、でもW世界のMSというのは基本的に小柄なんだよな。 リーオーは一応ニーズヘッグよりは大きいが、それでもSEED世界のMSよりは小さい。
……KMFとか、エステバリスとかに比べると圧倒的に大きいんだが。
もっとも、それでもニーズヘッグの全長が15m程度であるのを考えればリーオーよ
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