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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
46部分:第四話 張飛、馬超と会うのことその十
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第四話 張飛、馬超と会うのことその十

「如何でして?それは」
「わかったのだ。では」
「喜んでな」
 こうして二人は快諾した。しかしである。三人のやり取りを聞いていた顔良と文醜はそれを聞いてだ。二人になったところであらためて話すのだった。二人はある部屋で話をしている。そこは物置である。
「なあ、まずくないか?」
「まずいって何が?」
 顔良は文醜にまずは怪訝な顔で返した。
「何がなの?」
「だからだよ。あの二人が入ったらな」
「いいじゃない。最近州を三つも抱えておまけに涼州にも進出するのよ」
 袁紹陣営も何かと大変なのだ。
「人出は必要じゃない」
「だからそうじゃなくてだよ。あの二人が入ったらあたし達どうなるんだよ」
「どうなるって?」
「田豊と沮授は別格としてな」
 その二人が袁紹のブレーンであり第一、第二なのだ。
「武じゃあたし達が袁紹様の第一、第二の側近だろ?」
「黒梅さんもいるけれどね」
「それでもだよ。側近だよ」
 それを言う文醜だった。
「けれどあの二人が加わったらどうなるんだよ。尋常じゃない強さだぞ」
「だからいいじゃない。袁紹様にとっても」
「あのな、あの二人が入ったらあたし達は首にならなくても側近の座から外れるんだぞ」
「えっ、そうなの!?」
「そうだよ、だからここはな」
「え、ええ」
「手を打つんだよ」
 こう顔良に言うのだった。そしてそのうえですぐに二人で袁紹のところに向かいすぐに話すのだった。
「あのですね」
「袁紹様、宜しいでしょうか」
「何ですの?」
 袁紹は自分の席に座りながらそのうえで二人に対して言うのだった。
「匈奴が何かしてきましたの?涼州への道は確保しないといけませんわ」
「いえ、そうではなく」
「あの二人のことですが」
「ええ、登用しますわ」
 張飛と馬超はそうするというのだ。
「あの二人、使えますわ」
「そのことですが」
「あの二人、どうなのでしょうか」
 こう二人は躊躇いながら言うのであった。
「袁家の人材として相応しいかどうか」
「それですが」
「私は何かに優れた者なら誰でも使いますわ」
 このことにおいては曹操と全く同じスタンスだった。
「ですから何の問題もありませんわ」
「いえ、それでもです」
「それは」
「何かありまして?」
「闘いの中で急にお腹を空かして中断するようなこともありましたし」
「登用には少し様子見をした方がいいかと」
「ふむ。そうですわね」
 実は袁紹もこのことは少し気になっていた。それで二人の話に頷くところを見たのである。
 そしてだ。袁紹は言った。
「では試験をしますわ。それに受かれば登用しますわ」
「はい、それでは」
「その様に」
「貴女達がその相手をしなさい」
 
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