キスの味はさくらんぼ?・その3
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
にはそんな日があってもいいだろう。
「勿論だ、チェリー・ブランデーを使った奴でいいのか?」
「はい、お願いします」
なら、昔の名作映画をモチーフにしたカクテルを。
《ブラッド&サンドのレシピ》
・スコッチ・ウィスキー:20ml
・スイートベルモット:20ml
・チェリー・ブランデー:20ml
・オレンジジュース:20ml
コイツは昔の闘牛士を題材にした映画『blood and sand』がモチーフになったカクテルらしいぞ。グラスに入った深紅のカクテルが、闘牛士と闘牛の流す血を表してるとか何とか。実際はそんな血生臭い物じゃないから安心してくれ。作り方はシンプルに、全ての材料をシェイカーに入れてシェイク。ブランデーグラスに1〜2個氷を入れ、シェイカーの中身を移したらスライスしたオレンジやチェリーを飾って完成。
「さぁ出来たぞ、『ブラッド&サンド』だ」
「頂きます……」
早霜はまるでテイスティングでもするように、少量を口に含むと舌の上で転がし、ゆっくりと味わっていく。やがてゴクリと飲み込むと、
「甘口ですがしっかりとスコッチの風味が活きてました。このカクテルレシピは存じ上げませんでした……流石は店長」
と言ってきた。やめろ、本職でもねぇのにそんなに褒めるなよ。照れ臭いだろうが。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ