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提督はBarにいる。
キスの味はさくらんぼ?・その3
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にはそんな日があってもいいだろう。

「勿論だ、チェリー・ブランデーを使った奴でいいのか?」

「はい、お願いします」

 なら、昔の名作映画をモチーフにしたカクテルを。



《ブラッド&サンドのレシピ》

・スコッチ・ウィスキー:20ml

・スイートベルモット:20ml

・チェリー・ブランデー:20ml

・オレンジジュース:20ml



 コイツは昔の闘牛士を題材にした映画『blood and sand』がモチーフになったカクテルらしいぞ。グラスに入った深紅のカクテルが、闘牛士と闘牛の流す血を表してるとか何とか。実際はそんな血生臭い物じゃないから安心してくれ。作り方はシンプルに、全ての材料をシェイカーに入れてシェイク。ブランデーグラスに1〜2個氷を入れ、シェイカーの中身を移したらスライスしたオレンジやチェリーを飾って完成。


「さぁ出来たぞ、『ブラッド&サンド』だ」

「頂きます……」

 早霜はまるでテイスティングでもするように、少量を口に含むと舌の上で転がし、ゆっくりと味わっていく。やがてゴクリと飲み込むと、

「甘口ですがしっかりとスコッチの風味が活きてました。このカクテルレシピは存じ上げませんでした……流石は店長」


 と言ってきた。やめろ、本職でもねぇのにそんなに褒めるなよ。照れ臭いだろうが。
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