第4章:日常と非日常
第114話「水面下での動き」
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にデータとしてではなくて、ペンで直接だった。
水性マジックで書かれていたから後で消しておこう。
「…ここか」
「中々大きそうだね」
辿り着いたのは、それなりに大きな扉だった。
傍に認証する機械があり、これで何かしら認証させないと開かないらしい。
「…ちらっと壁の材質を見たが、相当な強度だな…。葵の刀奥義でもほとんど傷が付かなさそうだぞ…」
「えっ、それは相当頑丈だね」
これならSランク魔導師が中で全力戦闘しても壊れる事はないだろう。
…それはともかく、どうやってこの中に…。
「…って、この端末か。」
ジェイルに貰った端末を翳すと、扉が開く。
扉の先はしばらく通路になっていて、観覧席的な場所もあるらしい。
「(観覧席の方に行くか。そっちの方が安全だし)」
別に戦うためにここに来た訳ではないので、そちらへの道を選ぶ。
…少しゼスト・グランガイツと戦ってみたいと言う気もあるけど。
「……へぇ…」
「珍しい魔法だね」
「こういうのもあるのね」
観覧席に辿り着くと、フィールドの方では水色の帯のようなものが飛び交っていた。
それはまるで道のようで、足場にもできそうなものだった。
「っ……!」
「っと、何もしませんよ」
観覧席にいたゼスト隊の一人がこちらに気づき、デバイスを向けてくる。
そりゃあ、見かけない人がいきなり来たら警戒するだろう。
…と言うか、敵(仮)の本拠地にいるんだからいつも以上に警戒はするだろう。
「誰だ…!」
「ドクタージェイルとの知り合いです。…と言うより、気に入られてるだけですが」
「……何しにここに来た…」
うーむ、当然だけど滅茶苦茶警戒されてる…。
「見学ですね。ここでゼスト隊が訓練していると聞いて」
「…………」
…とりあえず、何もしないという事で見学を続けよう。
と思ったのだが、フィールドにいた面子もこちらを見ていた。
「…どうするのよ優輝」
「あはは、やっちゃったなー。戦いが終わるまで姿を隠しておくべきだったかも」
「今更遅いけどねー」
警戒しながら、全員が僕らを包囲するように動く。
「……む?その出で立ちと、使い魔とユニゾンデバイス……まさか、志導優輝か?」
「あ、僕を知っている人が…って、ゼスト・グランガイツ?」
「そうだが…」
僕を知っている人がいたと思ったら、ゼスト・グランガイツ本人だった。
…知られるような事したっけな?
「同じベルカの使い手としてある程度は知っている。…だが、なぜここにいる」
「ゼスト隊が壊滅したと聞き、見つけたガジェットの破片を手掛かり
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