第4章:日常と非日常
第114話「水面下での動き」
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ャーではなく純粋な機械でこっちを見てそうだし。
超小型カメラとかだと僕でも見つけづらいぞ。解析魔法で何とかってレベルだ。
『いやぁ、まったく、よくここを見つけたね!入口なら開いてるから入ってきたまえ。なに、恩人である君に罠なんて掛けないさ。それに、掛けても無駄そうだしね』
「色々と聞きたい事もあるからな。椿、葵、行くぞ」
「相変わらずよくわからない人だねー」
「理解し難いわ…」
土に隠れた地下への入り口から、ジェイルの研究所へ入っていく。
さて、聞きたい事が色々あるが…答えてくれるか?と言うか、答えがここにあるのか?
「む、お前たちは……」
「ん?」
研究所を進んでいると、僕より少し小さいぐらいの銀髪の少女と出会った。
眼帯をしているから、目を怪我しているのか何かを隠しているのだろうけど…。
…前来た研究所では見なかったな。まぁ、見て回ってなかったからだけど。
「…そうか。ドクターが言っていた恩人はお前たちの事か。…先の件は本当に感謝している。私たちも、ドクターを解放したかったのでな」
「まぁ、気にしないでくれ。僕自身、彼をこのままにしておくのは惜しいと思ったから協力しただけだからさ」
どうやら、彼女達にも僕の事は伝えられていたようだ。
…侵入者扱いされて一戦交えるかと思ったよ。
「えっと…」
「…あ、僕は志導優輝だ」
「草野姫椿よ」
「薔薇姫葵だよー」
名前が分からなさそうだったので、先に名乗らせてもらう。
どうやら、当たりだったようで、彼女の顔が少し明るくなる。
「私はチンクだ。一応、妹たちもいてその纏め役を担っている」
「なるほど…。ジェイルはどこにいる?」
「ドクターならこっちだ。折角だから案内しよう」
「助かる」
チンクの案内の下、僕らはジェイルの所へ向かった。
「ここだ。私はやる事があるので席を外させてもらう」
「悪いな」
「構わんさ」
チンクと別れ、僕たちはジェイルのいる部屋に入る。
…何気にこの基地広いな。地下を有効活用しているようだ。
「やぁ」
「…見つけるのに苦労したぞ」
「それは済まないね。君に専用の通信媒体を渡すのを忘れていたよ」
以前、ジェイルの爆弾を取り除いた時は、僕が関わった事がばれないように連絡先を交換したりしなかった。
まぁ、どの道こちらからの通信は繋がらないようにしているらしいが。
「専用の通信媒体があるのか…」
「既に娘たち全員に埋め込んである。普通のジャミング程度では一切阻害されない優れものさ。ただし、他の念話などには使えないから注意したまえ」
「…埋め
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