黒と青の剣舞
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トはすぐに俺の元まで詰めてきた。
──な、硬直があるはずなのに、なんで!?
キリトは俺の反応を見て面白かったのか、ニヤッと笑って呟いた。
「スキルキャンセルって言うんだぜ?」
「そういう…事か!」
俺はキリトを後ろまで飛ばして、俺から今度は詰めた。
──それなら、俺だって……!
一刀流ソードスキル『ソーゼルト・リバース』を発動して、キリトが立っている位置と俺の位置を変える。
「っ!?いつ見てもそのスキルはチートだぜ…!」
「まだ、終わらない!」
俺は『ソーゼルト・リバース』を発動して、すぐに片手剣ソードスキル『サーチアル・スクエア』を発動した。
「な!?」
──これは俺しか出来ない…!
今度は俺がニヤッと笑った。
「スキルコネクトって言うんだよ?」
"スキルコネクト"
あるソードスキルを使ったあとに繋げてソードスキルが発動することが出来るシステム外スキル。
だが俺の場合はシステム外スキルであり、システム内だった。
「スキル…コネクト…!?」
「システム外スキルさ、スキルキャンセルと同じな!」
スキルコネクトを成功できた事でキリトのHPは、あと少しで半分まで削れた。
「これで、終わりだキリト!」
俺は硬直が解けた瞬間にソードスキル『菊一文字』を発動しようとした。
だが発動しなかった。
いや、正しく言うと動けなかった。
何故なら─────
『ライア、お前が───。』
俺にしか聞こえないように、小さく呟かれたその言葉は俺の耳にしっかりと聞こえた。
俺は笑って、その言葉に値する返事をした。
『暗殺術……ロスト・マジック』
そうしてキリトのHPが半分を切り、デュエルは終了した。
俺はキリトの元に近づき、ある言葉を口にした。
「─────────。」
その言葉はアスナ達には届かず、だがキリトにはしっかりと聞こえた言葉だった。
次にキリトと会ったのは、この世界が終わる最後の日だった。
デスゲーム終了まで残り………3日
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