456部分:第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその二
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第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその二
「だからそれなりにできるのは間違いないわね」
「けれど何でそれで北にばかりなのだろう」
関羽はこのことが不思議だった。
「何かあるのか?」
「そのことも一緒に聞きましょう」
「これから袁術さんのところに行って」
孔明と鳳統がここでまた話す。
「一体どうしてなのか」
「剣のことと一緒に」
「あっ、そうね」
劉備は剣のことをここで思い出した。
「剣があって来たのだったわ」
「いや、劉備殿それは」
「幾ら何でも有り得ないのだ」
関羽と張飛も劉備の今の言葉にはいささか呆れていた。
「御自身の剣のことだから」
「それは困るのだ」
「つい皆と楽しく旅してたから」
忘れていたというのである。
「御免なさい」
「ううむ、仕方ないな」
「劉備殿らしいといえばらしいのだ」
こう言うしかない二人だった。
「だが。それでもだ」
「行くのだ」
「ええ、それじゃあ」
「今から」
最後に神楽とミナが言った。そうしてだった。
袁術の宮殿に向かおうとする。だがここで。
「むっ!?」
「あれは」
関羽と張飛が最初に声をあげた。
「呂布だな」
「そうなのだ」
「あれが呂布さんですね」
劉備がそれを聞いて言った。
「あの赤紫の髪の人が」
「そうだ、間違いない」
「ここに用があるのだ?」
張飛が前に出てだった。
「呂布、どうしたのだ?」
「んっ?」
呂布が張飛に顔を向けようとした。しかしその時だった。
何処からか陳宮が来てだ。そうしてだった。
「陳宮・・・・・・」
「んっ!?」
「陳宮って?」
「キィーーーーーーーーーック!!」
皆がその声に耳を向けているとだった。そこで。
張飛に蹴りを入れた。その背中に思いきり入った。
「ぐわっ!」
「恋殿に気安く声をかけるななのです!」
蹴ってからの言葉だった。
「恋殿はこのねねが御護りしますのです!」
「護る必要あるのか?」
馬超も呂布のことは聞いて知っていた。
「洒落にならない位強いだろうに」
「ええい、それでも御護りするのです!」
まだ言う陳宮だった。
「恋殿はこのねねが!」
「大体あんた誰よ」
馬岱はそのことから尋ねた。
「呂布さんの関係者みたいだけれど」
「ねねですか」
「そうよ。それ真名よね」
「そうなのです。それでねねはなのです」
「名前は?」
「陳宮なのです」
ここで名前を言った。
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