最終章:夢を追い続けて
第52話「一方で」
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。否定はしない。」
一気に掌握した所で、世界は元に戻らないからな。
自分で気づいて、一致団結してもらわないと。
「人は窮地に陥った時に思いがけない力を発揮する。」
「所謂火事場の馬鹿力って奴だね。」
「それをさせる間もなく掌握しきったら、意味がないからな。」
敢えて窮地に陥る程度に済ませ、人間の本領を発揮させる。
そうすれば、技術などの発展にも繋がるからな。
「....桜さん、もしかして...楽しんでます?」
「....よく分かったね。」
「まさか気づかれるとはねー。」
そう。俺達は、“楽しんでいる”。
「さすがに、他の組織に関する対策は真剣に対処してるさ。」
「だけど、世界全てを相手にするって言うのが何と言うかね...。」
「「すっごく楽しく感じるんだ。」」
「.........。」
自分でさえ、これはおかしいと思っている。
けど、それだけ強大な存在が相手なら、俺達も全力を出せる。
...そう、俺達は全力を出せる日を待ち望んでいたんだ。
「....やっぱり、お二人はどこかおかしいです。」
「今更だろう?」
「はい。今更ですね。」
ユーリちゃんの言葉に、俺達は三人で笑い合う。
....嗚呼、出来る事ならば...。
―――また、皆で日常を楽しめる日がやってきますように...。
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