暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第52話「一方で」
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悲深いと言っても、自業自得な相手には冷たいがな。

「「...........。」」

 花を供え、黙祷する。
 俺達にできるのは、これが限界だ。

「...行くよ、さー君。」

「...ああ。」

 しばらくして、俺達は一度基地に戻る事にする。

「...早く、世界を変えないとな。」

「...そうだね。」

 世界の道筋からは、既に大きく外れている事はなくなった。
 ここからは、俺も教えてもらっていない未知の領域だ。
 ...でも、だからこそ俺は成し遂げないといけない。

「よし!じゃあ、次は?」

「そうだな...この辺りがいいんじゃないか?」

「オッケー。じゃ、行こうか!」

 気持ちを切り替え、次の場所への向かう。







「ただいまー。」

「ふぃー、疲れた。」

 その後、いくつか拠点を潰し、俺達は基地へと戻ってきた。
 今日の夜か、明日にでもこの事はニュースになるだろう。
 そのために、証拠や構成員を残してきたのだから。

「おかえりなさい!」

「ただいま、ユーリちゃん。」

 俺達と一緒にいるようになってから、ユーリちゃんは元気を取り戻した。
 ...だが、依存しているのは変わってはいないようだ。

「えっと...ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも...あうぅ...。」

「ちょっと待ったゆーちゃん!それ誰に教えてもらったの!?」

「えっ、束に教えてもらった訳じゃなかったのか....。」

 ユーリちゃんらしからぬ言葉だったので、てっきり束辺りが教えたかと...。

「違うよ!私だったらもっと....あ。」

「もっと...なんだ?」

「なんでもないよー?あははー。」

 ...警戒しておこう。
 それはそれとして、ユーリちゃんに一体誰が...。

「あの...クアットロさんから...こうすればいいって...。」

「...スカさんの娘さんだっけ?四女の。」

「あー....。」

 そういえば、性格捻くれてたな。あの子。入れ知恵しててもおかしくない。
 ...だけど、ご愁傷様だな。

「よーし、すぐ探してくるねー!」

「えっ、束さん?」

「まぁ、放っておけ。」

 束に入れ知恵がばれるなんてな...。死にはしないだろうが、トラウマになるだろう。

「...とりあえず、ご飯かな。」

「あ、はいっ!」

 束の方は放っておこう。しばらくすれば、勝手に戻ってくるだろうし。
 ...クアットロは自業自得だから放置だ。



 ....しばらくして、一人の女性の悲鳴が聞こえたが...俺はスルーした。
 ユーリちゃんは少し心配していたが、
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