ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
[10/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
来融合−フューチャー・フュージョンを発動。ターンエンドだ」
未来融合……発動時こそ何も起きないものの、それから1回目のスタンバイフェイズに融合素材をデッキから墓地に送る。そこからさらに次のスタンバイフェイズで融合召喚を行いモンスターを出すと、まさに時間差で融合を仕掛けてくる未来融合の名に相応しいカードだ。
そしてこれまでのパターンから考えると、恐らく狙いはまたヴァルカノン。うさぎちゃんも墓地にいる以上、もう1度あれが融合召喚されたら今度こそ止めるすべはないだろう。かといって2ターン後にこちらがモンスターを出さないでいたら、自爆こそ防げるもののそのまま直接攻撃を喰らってしまいそれでは本末転倒だ。猶予は後2ターン、それまでの間にあれを破壊するなりなんなりで無力化しないと、終わる。
とはいえ僕にできる事はない、ここは奇跡を呼ぶ十代の引きに命を預けよう。
「俺のターン、ドロー!」
さあて何を引いたか、だがなんといってもあの十代だ。この局面で無意味なカードなんかは絶対引かないだろう。しかし意外にも引いたカードを一瞥しただけで、それを使うことなくすぐに攻撃に移った。
「バトルだ、ジェネクス・ニュートロンでダイレクトアタック!」
「トラップ発動、ドレインシールド!攻撃を無効にし、その攻撃力分我々のライフを回復する」
ミスターT&ミスターT LP350→2150
せっかく減らしたライフが、また大幅に回復されてしまう。とはいえまだ1800ポイントでよかった、と言えるかもしれない。僕も十代も融合召喚や壊獣を駆使しての大型モンスターを出すことは割と得意だから、それらの攻撃に対して使われていたらこんなものじゃすまなかった。
……ま、これぐらいポジティブに考えてないとね。僕がここで気落ちなんてしてられない。今一番焦りを感じているのは当の十代のはずだから、これ以上下手にプレッシャーを与える必要はない。
「……魔法カード、命削りの宝札を発動。手札が3枚になるようカードをドローする代わりにこのターンの特殊召喚が封じられ、このターン相手の受けるダメージも0になる」
制約こそ多い物の強烈なドローソース、命削りの宝札。なるほど、十代の引きはこのターンで勝負を決めるよりも、さらなるドローソースを選んだわけか。確かに手札がなかった今の十代にとっては、その効果を最大限発揮できるカードではある。3枚のカードを引き、それを素早く確認した十代が軽く頷く。
「まず魔法カード、E−エマージェンシーコールを発動。デッキからE・HERO1体、ワイルドマンを手札に加えて守備表示で召喚するぜ」
ジェネクス・ニュートロンの隣に、その大剣を体の前で構えて身を守りつつ片膝をつくヒーローが召喚される。確かに現在、守りを固めるには下級ヒーローの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ