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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
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代&清明 LP4000 手札:十代0清明5
モンスター:E・HERO プラズマヴァイスマン(攻)
      E・HERO ネオス(攻)
魔法・罠:なし
 ミスターT&ミスターT LP1450 手札:ミスターT3ミスターT5
モンスター:なし
魔法・罠:なし

「私のターン。魔法カード、融合を発動。手札の機械族モンスター、ジェネクス・ニュートロンと炎族の灼熱ゾンビを融合する。出でよ、起爆獣ヴァルカノン!」

 起爆獣ヴァルカノン 攻2300

 足元の溶岩が突然膨れ上がり、爆炎と共に機械の体を持つ獣が宙に舞う。だが攻撃力は十代のモンスターの方が上回っている……そんな考えをあざ笑うかのように、巨体に似合わない驚くほど俊敏な動きでヴァルカノンがプラズマヴァイスマンにしがみついた。振り払おうともがくも、鋼鉄の腕は捉えた得物を決して放そうとしない。その尻尾の先に火がともったかと思うと、猛烈な勢いでその小さな炎が本体に走っていくのが見えた。
 それが火薬のたっぷり詰まっているであろう本体に点火するまでには、瞬きするほどにもかからなかった。視界が真っ赤に染まるほどの炎の塊が目の前で急成長し、解き放たれたエネルギーが零距離でプラズマヴァイスマンの巨体を跡形もなく吹き飛ばす。そしてその余波は、ダメージという形で僕らにも等しく襲いかかった。

「ヴァルカノンの融合召喚に成功した時、その効果である融爆を発動する。自身と相手フィールドのモンスター1体を破壊し、その相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える」
「プラズマヴァイスマン!……ぐわっ!」
「十代……熱っ!」

 十代&清明 LP4000→1400

「UFOタートルを守備表示で召喚する。最後にカードを伏せ、これでターンエンドだ」

 UFOタートル 守1200

 まだ使っていなかった召喚権により呼び出されたのは、炎の属性リクルーター。もっとも戦闘破壊で後続を呼ぶのなら、それ以外の方法でどかしてやればいい。幸いここからは僕のターンだ、僕にはそれができる。

「ドローして、と。じゃあ、僕も最初っから行かせてもらうよ。UFOタートルをリリースして、粘糸壊獣クモグスをそっちのフィールドに特殊召喚!」

 粘糸壊獣クモグス 攻2400

 クモグスを出して、次はどうするか。普通のデュエルならこの手札のモンスター、グレイドル・コブラで攻撃し、多少のダメージ覚悟で奪い取ってネオスと2体で攻撃を仕掛けるのもありだろう。だが、これはタッグデュエル。僕の失敗は僕だけでなく十代の迷惑にもなる以上、あまり身勝手な行動は控えたほうがいい。特に今こちらのライフは半分以上削られている、いくら全ての攻撃が通れば勝てるとはいえ追加で1400ものダメージを受けるのはリスクの方が大きいか。


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